民主党、東京選挙区で1議席も取れず=参院選

21日に投開票された参院選で、民主党は獲得議席が改選数の半分以下に落ち込む惨敗を喫したが、追い打ちとなったのはこれまで固い地盤を誇ってきた東京選挙区で1議席も獲得できなかったことだ。

Agence France-Presse/Getty Images
選挙速報に見入る民主党の細野幹事長(21日)

最大野党の民主党は、改選数5の東京で選挙戦スタート時点から劣勢は覆うべくもなかった。同党は、擁立した現職2人の候補を急きょ鈴木寛 元文部科学副大臣(49)の一人に絞り、公示前に事実上1議席を放棄していた。だが反原発を掲げた無所属の俳優山本太郎氏(38)らが鈴木氏を上回る票を得て当選した。

民主党は昨年12月の衆院選で、政権の座にあった3年間に公約を実現できなかったことが響いて大敗し、野党に転落した。さらに今回の参院選でも有権者から鉄槌(てっつい)を下された。

東京に住むある中小企業経営者は21日、民主党は2009年の総選挙では勢いがあったが、政権に就くと我々を失望させた。民主党は耳心地のよい公約をたくさん掲げたが、実行できなかったと話した。同経営者は、2010年の前回参院選では民主党を支持したが、今回は経済を好転させていることから自民党に投票したという。

自民党現職の丸川珠代氏と公明党現職で同党代表の山口那津男氏は早々と当選を決め、山本氏も第4位で当選した。山本氏は、初めて政界に打って出た昨年12月の衆院選で落選したが、今回雪辱を果たした。同氏の勝因の一つに、公職選挙法の改正で選挙期間中もインターネットを利用できることになったことが挙げられるかもしれない。同氏はネット解禁が「追い風になった」と語っている。

原文(英語):DPJ Fails to Win Any Seats in Tokyo
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/07/21/dpj-fails-to-win-any-seats-in-tokyo/

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    • 根本的に有権者は幼稚のままなぜか育ってゆかない。
      育てていないとも言えるが、、、、それが都合が良いことは多くの知識人が指摘してるけど、そう言う言葉が伝わらないと言う事も幼稚を証明する結果になっている。
      アメリカの選挙キャンペーンのプロに分析と対策を依頼したことは有名になったが、分析が確かだったことは未だに変わっていない。(^0^)
      きっと、”おい、そろそろsuggestionを解いたらどうだ”と言うプロの声が聞こえそうではあるが。。。

    • 根本的に彼らは幼稚だと思う。松下政経出身者に見られるように、頭しか使わない人間は知識を振りかざすが、知恵は無い。きっと、現場経験が乏しいのだろう。口先だけは達者だが行動が伴わない。頭脳、体、心、五感で物を考える、学習するということができてきていないようだ。表向きの個々の政策、主張を変えても根本的に変身は無理だろう。その点、国民は民主党政権を見て、政治に対して各々、少し、学習できたのではないだろうか。それが、今回の結果だろう。

    • 国民への約束を、守らなかったための、当然の結果だと思う。 

      自公政権も、機会を与えられたが、道のりは険しいものに、なるだろう。