笑顔の阪神・藤浪=神宮外苑(撮影・白鳥恵)【拡大】
暑さに強い裏付けがある。関係者によると、少年時代に習ったスイミングで夏場も疲れにくい柔らかい筋肉が備わっているという。部屋にクーラーをつけないなど自己管理も徹底。すでに土屋トレーナーには「高校時代に暑さ対策で(夏に)グラウンドコートを着てランニングしていたんですが、やってみてもいいですか?」と申し出るなど、対策は万全だ。
この日は球宴が行われた福島・いわきから、東京へ移動。神宮室内でキャッチボール、ダッシュなどで汗を流した。
「もちろん優勝争いというのはあるんですが、目の前の1試合1試合を大事にしていけば、おのずと優勝に近づいていける。1試合1試合を大事に、勝ちにこだわってやっていきたいです」
遠くに響く蝉しぐれを、突然の雷雨の音がかき消した。夏の匂い。勝負の季節-。先発する25日から、藤浪が「夏男」を証明する。(長友 孝輔)
★虎の夏男といえば…
昨年引退した金本知憲氏(45)は広島時代から「暑ければ暑いほど体が動く」と公言。8月は移籍1年目の2003年に打率・375、6本塁打、14打点。翌04年も打率・394、4本塁打、13打点など、阪神在籍10年間で同月通算打率・318、41本塁打、139打点と夏男ぶりを発揮した。
(紙面から)