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2013年07月24日 イイね!
わたしの長年の研究と観察によると、産卵はだいたい2月頃。
5月の第1週で孵化。
その後サナギになりますが、7月も梅雨が明け、いよいよ変態様が成虫となって徘徊するシーズンになりました。
ひさびさキョーレツな人に会ってしまいましたよ。

駅から公園を突っ切ると近道なので、夜でもけっこうわたしは公園の中を通って帰ります。
すると向こうから若い男性がTシャツ&トランクスという格好でジョギングしてきました。
男は、わたしとすれちがう直前で、いきなり着ていたTシャツを勢いよく脱いで、なんと横の植え込みに投げ捨て、そのまま走り去りました。

この時点で既にたいへんおかしいです。
Tシャツ脱ぐのもそうだけど、それを捨ててしまうだなんて。

だけど考えてみれば。
高橋尚子だってオリンピックで走ってる最中にサングラスを投げ捨てました。
高価なオークレーのサングラス投げ捨てることを思えば、安いTシャツごとき投げ捨ててもおかしくありません。
走ってる人には、なにか、途中で、

「うわー!もうこんなもの捨ててやるっ」っていう、

わたしたち一般人にはわからない、ランナー独特の意識がわき起こるものなのかもしれません。

ところがこれはランナー独特の意識ではなく、変態様の「様子見」だったようです。

しばらくすると、今度は後ろのほうから人が走ってくる足音が近づいてきて、振り返ると、どこかで折り返してきたさっきの男でした。

男は、そのまま何事もないようにわたしを追い越して行き、、10メートルくらい先でぴたっと立ち止まりました。

ええっ??

振り向いたときは暗くてわからなかったけど、その後ろ姿には、さっきはいてたトランクスがないのです!

ええええええ!!!

理沙ちゃんびっくりぎょうてん。

下半身だけの変態様には何度か会いましたが、ほんとに何も身につけてないというのは初めてで、さすがのわたしも(←なにが「さすが」?)ちょっとうろたえ、既に軸足に体重をかけ、いつでも反対方向にダッシュできる体勢はとったものの、このときある不安が頭をよぎったのです。

待てよ?
もしも、、
この変質者が、みんカラでブログやってたとしたら?
そして、今夜、わたしのブログのコメントに、

「ふふふ。risaSpecの1,200人のファンの皆さん。この人、なんだかんだ言うわりに、おいらが全裸で登場しただけで、血相変えて全速力で走って逃げたよ」、、、なんて書かれちゃうかもしれないぞ?

そしたらめちゃくちゃなサラリーマンとかが、「理沙さんってどんな悪にも逃げずに立ち向かうんじゃなかったんですかっっ」とかコメントうるさいぞ。きっと。

まあ、でも、もしそんなこと書かれても、「いいえ?わたしその日は10時まで会社にいましたから、ありえないです」とこっちもコメ返で応戦すればいいだけか。。。

でも、そしたら変態様もムキになって、「いや、まちがいなくrisaSpecだった」と警察の協力を得て調査に乗り出すかもしれないな。
東京の公園だから、もしかしたら防犯カメラもついてるかもしれない。
取調室でその録画を見せられ、刑事さんから、
「この走って逃げてくの、まちがいなくあなただよね?服装も。長い髪の毛も。もうかんねんしろ。逮捕するっ」
「へいあっしです。めんぼくねえ」

???

待って待って待って?
話がおかしい話がおかしい。
どっかから!話が!おかしい!

全裸の後ろ姿のその男とわたしは、しばらく止まったまま、おそろしいほどの緊張感に包まれていました。
おそらく180センチはあり、スポーツマンのような体つきでした。(だからジョギングはすごく自然に見えた)

誰か、、来ないのか?
わたしも思ったし、おそらく彼もそう思ったでしょう。
彼は悠長にいつまでもそこに立ってるご身分ではないのです。

だから、、わたしは、このまま男は耐えきれず走って逃げて行くだろうと思った、、、

、、、ら

実際には。

だから、、、男はゆっくりとわたしのほうに向き直ったのです。

う、、、うわああ

むかしわたしは、もうどうしようもない、逃げることが不可能な状況に陥ったときのために、あるシミュレーションを頭に描いたことがあります。
それは「女が積極的になれば、たいていの男は廊下に立たされた小学生のようにおとなしくなるものだ」という独自理論に基づいて、イヤがったりこわがったりせず、満面の笑顔で変態様を迎え入れ、むしろ積極的にわたしのほうからズボンとパンツを足首まで降ろし、その次の瞬間に猛ダッシュする!というもの。

ズボンとパンツを急いで上げても10秒はかかるでしょう。
10秒あれば50メートルの距離はかせげるはず。
山の中ならともかく、都会なら50メートルの差があれば、なんとかなると、そう考えてた。

だけど。

♪だけどー ぼくにーは ピアノがない〜
 君にー 聴かせーる 腕もない〜

だけど君にはパンツがない
わたしが脱がせるパンツがないのだよ、ブラザー!


真っ先に、振り向いた男の目を見ました。
すると、意外にもぎらぎら興奮した様子ではなく、むしろさびしそうな目でした。
180センチ以上ありそうな大男の顔は、おそらく20代の、おとなしくてまじめそうな雰囲気なのです。
そして消え入るような声で「スミマセン・・ミテクダサイ」とうつむいて言う。

その、まるで雨に震える小犬のような目に、わたしはひとまず安心。
しかしちらっと下を見ると、雄叫びを上げるような猛獣が!

おいおいおい!
待て待て待て!

こんなとき、もしポケットにピーナッツでもあれば、ぱらぱらっとバラまけば、すこし変態様の注意をそらせるのでしょうが、たべものは何も持っていません。

変態様の顔から目をそらさず、心の中で「よーし、いい子だ。そのままそのまま。動くなよぉぅ」と言いながら少しずつわたしは後ずさりしました。

そして、あまりの悔しさに、ある程度の距離をとってから、人差し指を立ててこう言いました。

「あなたね、ひとつだけ教えとくけどっ
 女はね、おちんちんが好きなわけじゃないのよ。
 女が好きなのは、好きな人のおちんちんだけなの!」

この一言で変態様は我に帰ったように、うつむいたままで、わたしとは反対のほうに走り出しました。

わたし、自分でもなんでこんなヤツにやさしいのかふしぎだけど、このときあわてて
「待て待て! 騒がないから! あなたTシャツ拾って着なさい!」と叫ぶと、再び全裸男がこちらに向かって猛スピードで突進してきます!

うわうわうわうわ
こわいこわいこわい


情けないことに、わたしは思わず横にあったベンチに、ぴょんっと飛び乗ってました^^;

しかし変態様はわたしには見向きもせずTシャツを拾い、その場であせりながらトランクスをはき、ベンチの上のわたしに、しかし目は合わさず、早口で「すいませんでした!もうしません!あなたのことは忘れません!」と言ってすごい勢いで走り去りました。

忘れてくれぇぇ
頼む!
おまえの!
記憶に!
わたしを置くなあああ!




こういうのはまじでこわいです。
「襲われる!」とかいう具体的な恐怖じゃなく、いきなり妖怪にでくわしたような漠然とした恐怖感なので、どんな人でも、興奮する、、みたいなことはありえませんのでご注意ください。
2013年07月21日 イイね!
今回の選挙でわたしが考えることは、この3点。

1. 原発
2. 憲法
3. 経済

経済については、今アベノミクスが好評だけど、経済のこういう上昇傾向はバブルが破綻した後も実は何度かあった。
日本人は、あのバブルに群がり、破綻させたことを大きな教訓にして学ばなければならなかったのに、ちょっと景気が上に向くと、「今までの損を取り返せ」とばかりに、また、あのときと同じ論理で飛びつき、そのたび、壊した。

何度やってもおんなじなんだ。
他国が持つ軍事地図から、まもなく日本が消えるとされているときに、わたしたちは、こんなので、ほんとに子どもたちの世代に「日本」という国を残す気があるのだろうかと思う。
「変革変革」と言うが、問われるのは政治というより、むしろわたしたちの側である。

そう考えると、原発も憲法も、どうするべきかが見えてくるのかもしれない。


risaSpec@支持政党なし
2013年07月16日 イイね!
こんにちは!
貧乳 登場〜〜! (* ´ ▽ ` *)ノ 

・・・おぃしばくぞ



子どもの頃、なんとなく見上げた空に、矢印のようなかたちの雲があって、その方向にどんどん進んでいった。
他人の家の塀を乗り越え、公園を突っ切り、踏切を渡って。

辺りはだんだんと陽が傾き、いつのまにか草むらの中で夕暮れを迎えた。
すっかり道に迷って、半べそをかいて途方にくれた。
妖怪が出てくるかもしれないし、人さらいがくるかもしれないし、このまま死んでしまうかもしれないと思った。


                     (↑ 撮影:risaSpec)

草むらの中にしゃがんだら、ポケットの中にアメ玉があった。
アメ玉を舐めていると、なんだか悲しくて悲しくて、涙がぽたぽたと泥んこの膝に落ちたよ。
今ごろみんながわたしを心配しているだろう。
泣きながら「わたしはわるい子なんだ」と思った。

絶望の縁で、また空を見上げると、夕焼けに真っ赤に染まって、また矢印のような雲が浮かんでいた。

草の葉で切り傷だらけの顔と足で、もう一度立ち上がり、その雲の示すほうへ草を分け進むと、とつぜん、ぽっかりと、広い道に出た。

それは、小学校へ通う、いつものあの道だった。


人はよく寄り道をする。
そして気づけば、もう自力では引き返せないほど遠くに来てしまうことがある。
誰かに助けてもらいたいけれど、誰も助けに行けないところに来てしまったのは自分自身なんだ。
そのときは、己の人生を省みて、どうか泣いてほしい。

でも、その涙が枯れ果てたとき、じっと目を凝らして、耳を澄ましてごらん。
誰も助けに来てはくれないけれども、あなたのすぐそばに必ず「帰り道」があるはずだ。

どうしてか。

あなたがどんなに人から離れて、自分を嫌って、どんなに遠くまで迷い込んで行っても、どこまでもどこまでもその「道」は、あなたをあきらめず、あなたを見捨てず、まっすぐ追いかけて伸びてきているからなんだ。

嘘じゃないんだよ。
一度も人生をかけた冒険したこともない人が、気安く「うそ」とか言うな。

ほんとうなんだよ。

ただ、その道を、背の高い草むらがいつも見えなくしている。
目の前の草むらを押し分けて、その向こうでわたしを待っていてくれる「愛」にたどり着こうとする力のことを・・・

わたしは、「勇気」と呼んでいる。

その道は、あの遠い夏休みから、ずっといつも、どんなときでも、あなたからは見えないけれど、あなたのすぐそばに到着している。





※ときどき画像を待ち受けにしてくださる方がいらっしゃり、それはそれで恐縮でありがたいのですが、risaSpecのブログの画像、テキストの全部または一部のダウンロード及び二次使用は禁止とさせてください。
また、画像のモデルはわたしですが、プライバシー保護のための加工と文字のスカシを埋め込んでありますことをご了承ください。←じゃあ載せるなよ^^;
2013年07月13日 イイね!
お休みの日の朝は散歩をします。
こういうときは手ぶらがいいのですが、電話がかかってくるかもしれないし、音楽も聴きたいので、iPhoneは手放せません。
だからといってジーンズのポケットは落としてしまいそうなので、ブラに入れてしまいます。

遠くへ行き過ぎて自力で帰れなくなったときのために一応小銭入れもブラの中に。
万一、明るい間に帰れなかった場合に備え、懐中電灯も左のカップに。予備の乾電池(単一×4本)は右。
夏は熱中症対策で、水分補給のための麦茶もブラにぎゅうぎゅう押し込みます。

え?
まさか。。
そんなでかいのじゃないのよ。

だって、ブラだよ?ブラ。
キミ、頭だいじょーぶか?
いくら貧乳とはいえ、そんな大きいペットボトルは入らないよ。
麦茶っていっても、500mlの小さいやつだよ。

そういえば、こないだ、スタバで、待ち合わせてる人が遅れて退屈だったから、ブラからさっとカッコヨク新聞を取り出した時は、隣に座っていたご夫人から、「まあ!さすがは21世紀!ドラえもんってほんとにいるんですねぇ!」と握手を求められて、さすがにわたしもちょっと得意げになっちゃったよ。
「いやあ、これ、ドラえもんじゃなくて、一種の手品なんですよぉ。わっはっっは」

え?

「非常時に備えて預金通帳とか乾パンとかも入ってるんじゃない?」って?

キミは、バカか?
ブログだからってあんまり調子に乗っちゃいかんよ。
いくらなんでも、そんなものがブラに収まるはずがないでしょー。
ちょっと考えたらわかることじゃないのっ?



そういう防災関係はパンツのほうだよ




今日は、ちょっと遠いのですが、どうしても休日を過ごしたい場所があって、WISHに乗ってこんなところへ来てみました。



堤防から降りて川のすぐそばまで降りて行けたの。

後ろのハッチを開けてクッションを敷いて座ってましたが、誰もいないのでそのまま寝転がって目を閉じてた。
川の流れる音にまじって、「ホーホケキョ・・・ケキョケキョ・・」

うぐいすって夏にもいるのか・・・

遠くなる意識の中で、WISHを停めたその先に、こんな細い道がぼんやり見えて、そのままわたしはすこし眠ってしまった。



ここは初めて来た場所だけど、でも・・この道は・・・

遠い夏の日。
息をひそめてギンヤンマに近づいたときに、たしかに通った道。

帽子の奥でタイミングを図って、さっと手を伸ばしたら、トンボはいつも空高く舞い上がっていったっけ。

「好き」という気持ちをあんなに隠して。
音もたてずに、そーっとそーっと、恋に近づいても、キスの手前でいつも恋は。
わたしをかわすように離れて行った。

トンボは、つかまえるんじゃなくって、遠くから膝を抱えて見てればいいんだと悟った夏休みの少女は、これからも恋を遠くのほうに眺めるだろう。

だからといって。
くるくる指を回して、惑わせてつかまえるようなことをしたくない。
気づけば虫かごに入れられていたトンボは、いつだって空を羽ばたくことを夢見てしまうだろう。


恋は。
待つんだ。


待てない恋を追いかけたその先で、愛に出逢えることはけっしてないと、思ってる。

眠りの淵でそんなことを考えてた。

強い夕陽に顔を照らされて、ふと目を覚ませばスカートの脚は全開。
あわてて起き上がると、ブラから小銭入れやら懐中電灯やら単一電池やらがバラバラとこぼれ落ちてあわてふためく。

もしもこんな光景を、誰もいない河原で、飢えた男に見られでもしていたら、、、と思うとゾッとした。
あぶないところだった。
一歩間違ったら、パンツの中のわたしのだいじな非常食をパクられるとこだったぜ。。



休日だからこそ、人と離れて、わたしは一人で過ごしたい。
もう何十年もつき合ってるけど、わたしっていう人間に、わたしは飽きることがない。
こいつは、ほんとにおもしろいヤツだと、思うんだよ。

この週末。
どこか一人だけの場所へ出かけませんか?

あなたも、あなたと友だちになるために。

その友は、最後の最後まで。
あなたを裏切ることはない。



2013年07月06日 イイね!
ずいぶん前ですが、沖縄へ行きました。
それまで行ったことなかったのです。
沖縄というと、大勢で行ってビーチできゃあきゃあ騒ぐというイメージしかなくて、およそわたしの旅のスタイルからはかけ離れていたのです。
だけど、だからこそ、「ひとりぼっち」を際立たせてくれる場所でもあるのではないかという気がして出かけることにしました。



( ↑ 金城石畳道 / 日本の道100選・那覇市首里金城町)

 
羽田を離陸する機内は浮き足立った観光客で満席。
わたしの座席の前には「いかにも」な若いOL二人組。
こいつらがまじでうるさい。

ふだんからこのテの、、、
こういう女たち、、
なんて言ったらいいか、、、

男の視線を常に気にしながら女同士でつるむような、、、

ブレブレの写メと1行の文章でブログやってるような、、

食事に行こうというとすぐ「和食ダイニング」って言うような、、

時間の管理もできず「あ〜ん終電なくなっちゃったあ ぷ〜」なんて言うような、、

「え〜?終電なくなったからホテル?なーんかヘンなこと考えたりしてないよね〜?」なんて言いながら、てめーがいちばんヘンなこと考えてるような、、、

そのくせキスはやたら積極的で、、、

そのくせ「あ、下はだめぇ」なんて平気で抜かすような、、、

沖縄のおみやげを渡すとき、男が内心ドキっとするのを知っていながら、そんなのまったく気づかないフリで、わざと「はい、ちんすこう」って清純な笑顔で言うような、、

・・・こういう女が大嫌いです。(上記のうち2項目はrisaSpec該当^^;)

そういう女が2人もわたしの前に座ってきゃあきゃあ大声ではしゃぎまくります。
もちろん片足を前の座席の背もたれに強く押し当て、こんな女たちにシートを倒したくつろぎは許しません。

2時間半しゃべりっぱなしの丸の内の恵子と明美のせいで(名前までおぼえちゃったよ)、仮眠もできず那覇空港へ到着。

空港の手荷物のターンテーブルでさえ

「あ!あれじゃない?あれじゃない?あーちがったー あはははは」

自分のスーツケースやろ?「あーちがったー」って、それ、いったいどーゆーことやねん?
今ベッドにいるのが、自分の彼氏なのかどうか、ちゃんと見分けられてるのか心配になってくるよ。

この2人は到着ロビーでもわたしのすぐ前を歩いてたんですが、ここでバカ極まれりの発言を明美がします。

「ねえ恵ちゃん、日本語、通じるんだよね??」

この子たちもはじめての沖縄なのです。
わずか2時間ちょっとで東京の日常から、この景色に飛ばされたら、外国に来たかのような錯覚も理解できなくはないけど、おまえいいかげんにしとけよっ

さてこんな人たちはほっといてわたしはモノレールに、、、
・・・あれ? モノレールはどこかな?
あ!あの警備員さんに聞いてみよう。

「エ、エクスキューズミー」

「ははは。ここは日本ですから。日本語でだいじょうぶですよ」
「あ・・はは・・そうですよね・・沖縄、はじめてなんで^^;」

那覇の街をホテルを探しながら、がらがらスーツケース引きながら歩いてました。
途中でバスターミナルがあったので、そこのベンチで休憩。
たしか5月だったと思うけど、もう真夏です。
大阪の新世界のおっちゃんのようにベンチでコーラをぐびぐび飲んでると、65歳くらいのおじさんが声をかけてこられました。

「観光?」
「いえ、冒険です」(観光旅行が大嫌いなの)
「東京から来たの?」
「はい。あ、おじさん、このホテル探してんねんけど、どうやって行ったらええの?」
「大阪から来たの?」
「東京です。」

道を教えてもらった後、おじさんにこう言われました。

「おれ、明日休みだから、クルマで沖縄を案内してあげようか?」

・・・え? ナンパ?? 65歳で??

「はい。お願いします。」

即答。2秒。
おじさんびっくり。

どうだい?みんな。
わたしの、この、貞操観念のなさは。

おっと。でも「下はダメ」だから。

翌朝、ホテルの前に待ち合わせの時間通りおじさんは白い商用車で来てくれました。

おじさん「ごめんな。仕事用のクルマなんだ。ぽんこつで」

risa「ええよええよ、そんなん」

おじさん「エアコンこわれてるんだよ」

risa「ええよええよ。窓開けよう,全部」

おじさん「キレイな海見えるとこ行こう」

risa「ええよええよ、海なんか。キレイなんもう知ってるし。写真で見たし」

おじさん「じゃあ、どっか行きたいとこあるの?」


あるんですよ。


おじさん「え?そんなとこよく知ってるね。で、そんなとこ行って何するの?」



そこは、那覇からは遠く離れた、沖縄でもけっこうDEEPな場所だと思います。
米軍のためのキャバレーが密集しているのですが、これがほんもののアーリーアメリカン。
カメラを持ってクルマを降りて、いちばん雰囲気のあるキャバレーの中に入って行きます。
そのとたん。。。
「う〜〜」といううなり声が聞こえ、はっと見ると、全速力で3頭のドーベルマンがわたしに向かって突進してきます。

もうね。

「きゃ〜〜」とかじゃないよ。
「うぎゃ〜〜〜」みたいなわけのわかんない悲鳴を上げながら全速力で走りました。

人間、本気で走ったら、ヒールはいててもドーベルマンより速いかもと思いましたが、もうすぐ数センチのところに3頭の吠える声!

キャバレーの門を出てもさらに全速力で走りつづけます。
人は誰もいません。

もうそろそろ噛みつかれてもおかしくないんですけど、、あれ?

振り返ると、ドーベルマンは遠く離れたキャバレーの門のところに3頭ともおすわりをしてじっとしています。
敷地から追い払ったら、役目は終わったということですね。

30メートルくらい離れたところから、ドーベルマンに思いっきり

「ばーか!」と叫ぶと、
「わおわおわお」と吠えられ、

・・・また全速力で走って逃げました。

ああ、、ひどいめにあった。
ふざけんなよ、まったく。
あたしを誰だと思ってんだよ、、

心臓が口から飛び出しそうになりながら「はあはあ」してると、おじさんがクルマでやって来て、「どうしたの?何やってるの?」


「あ、あはは。ちょっとワンちゃんたちと遊んでました^^;」


再びクルマに乗せてもらって、えーとどこまで行ったかなあ。
宜野座くらいかな。



途中でお昼を食べました。
「びっくりドンキー」で。笑
いや、わるいじゃんか。
立ち食いそばだってよかったよ。

そしてコザへ引き返し、ここでおじさんと別れます。

おじさん「那覇までどうやって帰るの?」
risa「わかんない。バスあるんとちがうんですか?」
おじさん「あるけど、、もう夕方だよ」

こういうとき、わたしはまったく計画性がありません。
しかし、バスの時間を気にして動くようなら、恵子や明美と大差ありません。
旅に出たら、野宿だって覚悟の上です。
え? 「襲われたらどうするの?」って?
そんなことでびくびくしてるんなら旅などでないで、和食ダイニング行ってたらええやんか。
安全が保障された旅なんかに、お金つかうのはいちばんもったいない。
旅に出るときは、多少のリスクも覚悟の上です。
・・・でも、下はだめぇ

埃っぽいコザの商店街を歩いて、嘉手納基地へつづくゲート通りに出る。
一日を終えた米兵たちが夜の街へ繰り出して行く中、わたしは歩道の隅に座って、老人が吹くハープ(ハモニカ)をじっと聴いてた。

沖縄の人になら、声をかけられたら秒速でクルマに、わたしは乗る。
東京にはアメリカ人の友人も何人かいる。
しかし、米兵となると、話はちょっとちがう。
わたしはこういうとき、本能的に、日本の血がたぎる。

仮にナンパされたら「ナメてんじゃねーぞ」みたいなノリになっちゃうだろう。
軍人は力が強いだろうが、こっちだって、ついさっきドーベルマン3頭をやっつけてきたという強い自信があるっ

日本は傷みを負った。
とくに、この沖縄は。

そしてわたしたちは、アメリカの論理性がかっこいいと、こぞって日本の情緒はかっこわるいよって自らの意思で捨ててしまった。

ここが。
これこそが、日本が敗戦で負った、もっとも大きなものではなかったか。

だけど。
ふしぎなんだよ。

コザの、海沿いにあるフェンスの向こうのAMERICAに向かって、ゲート通りを吹き抜けて行く風の中にいると、アメリカの悲しみの歌も聞こえてくるんだ。
せつなくてせつなくて、胸をかきむしりたくなるような。

ハープの音が止まる。
ちらりとわたしのほうを見て、老人が、小さく笑った。

すこし首を傾けて、それに応える。

どうもありがとう。
こんなに心に染みたブルースは、初めてだったよ。









(いったんこれでブログ終わりです。)

ここから先、おまけです。おそらく後日、自粛のため削除します)

バスもちょっとめんどくさかったので、クルマに乗ってた若いお兄ちゃんに「那覇に行きたいんですけど。下はダメなんですけど」と声をかけると、「いいですよ」と言ってくれた。

沖縄の人たちはやさしい。
彼は基地で働いてる青年でした。
昼間、おじいさんからも、沖縄が本土へ復帰したとき、いきなり翌日から道が左側通行に変わり、とくに交差点では大混乱だった、みたいな話を聞いたけど、彼からもいろんな話を聞いた。(でもとても書けない)

首里城にも連れて行ってくれて、那覇のホテルに着いたのは、すっかり夜になってました。
お礼にごちそうするから、とステーキハウスへ。
シーフードステーキを食べたんだけど、すごくおいしかった。

わりと率直に「エッチがしたい」と申し出られて好感がもてたけど、「あ、それはわたし、ホテル帰って一人でするから。今日はありがとう」と別れました。

いい人だったからね。
明美か恵子を紹介してやればよかったなあ
あいつらどこのホテルなんだろ・・


(22:10 以下、自粛のため、削除しました)






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「お昼は海鮮丼 みんなは何かな? さあ午後もがんばってこうぜぃ」
何シテル?   07/23 12:34
す き 土曜日の午後2時 / 校庭の隅に置かれた壊れた机 / 柿の木のある庭 / これから行くあてもない25時の歩道橋 / 正弦波が描くカーブ / BV...
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