終わってみると、自民圧勝で幕を閉じた参議院選挙。
今回の選挙からインターネット上での選挙運動が一部解禁になり、多くの候補者がTwitterやFacebookでの選挙活動を繰り広げたようです。
それでは実際に、今回の選挙でSNSはどのくらい活用されたのでしょうか?
そしてSNS手練れであるTwitterユーザーは、どんな話題に興味を持ったのでしょうか?
Yahoo!検索(リアルタイム)のスタッフの目からいろいろと調査しました。
活動が活発だった候補者は?(つぶやき数・フォロワー数・被RT回数ランキング)
Twitterアカウントを所有している全候補者の情報、つぶやきを収集し、候補者のTwitterの活用をフォロワー数、つぶやき数、被RT数の3つの情報でランキングにしました。
最もSNS上で存在感があった候補は?
Twitter上でもっとも存在感を示した候補者は三宅洋平氏! 3つのランキングでともにランクイン。
"選挙フェス"など独特な活動で一気に話題となり、圧倒的な存在感を見せた三宅洋平氏。フォロワー数は急激に伸びたものの38,239フォロワー(9位)と上位とはやや差がありましたが、被RT数1位となる52,549RTを獲得した拡散性の強い発言を期間中に799件も発信しました。
続いて存在感を示した候補者は"ヒゲの隊長"こと佐藤正久氏。発言の回数は期間中262件(36位)と上位に比べて決して多くないですが、91,821フォロワー(4位)への定期的な発信は確実に拡散され、期間中に被RT数2位となる33,417RTを獲得し、効率よく安定感の高いTwitter運用を行ったと言えます。
また、同様に被RT数4位の山本太郎氏(つぶやき数188件、55位)、被RT数5位の三宅雪子氏(つぶやき数288件、32位)も大勢のフォロワーに対して発信して確実に拡散を繰り返し、安定したTwitterの活用を見せました。
多く拡散されたつぶやきとは!?(つぶやきRT数ランキング)
候補者が「プリキュアツイート!?」最もインパクトがあったツイートは?Twitterアカウントを所有している全候補者のつぶやきを収集し、RT数が多く、広く拡散されたつぶやきを調べてみました。
ワンツーフィニッシュを飾ったのは、藤巻健史氏による7月10日の"スマイルプリキュア"発言と、"29歳の息子が勝手に打ちました"と発言を説明するつぶやき。
藤巻健史氏のつぶやきを除くと、被RT数1位の三宅洋平氏と2位の佐藤正久氏の発言が平均して高い拡散性を持っていることがわかりました。RTの多いつぶやきの上位100件中、三宅洋平氏の発言が33件、佐藤正久氏の発言が23件となりました。
候補者アカウント つぶやきRT数ランキング TOP5(調査期間:7/4~7/20)
1位 藤巻 健史 14,734RT (http://twitter.com/fujimaki_takesi/status/355165715768147968)
「すみません。これ、29歳の息子が勝手に打ちました。 RT @fujimaki_takesi:スマイルプリキュア」
2位 藤巻 健史 10,444RT (http://twitter.com/fujimaki_takesi/status/355162714911424514)
「スマイルプリキュア」
3位 三宅 洋平 1,914RT (http://twitter.com/MIYAKE_YOHEI/status/357748097968914432)
「選挙に行かなかった人が自分で考えて選挙に行くだけで、浮動票2-3000万が自民党の組織票1700万で計算されている政治力学の『分母』を変える。だから、戦争や原発に賛成していない若者よ、自分で考えて選挙へ行こう。」
4位 山本 太郎 1,808RT(http://twitter.com/yamamototaro0/status/355198679302418434)
「演説を終え、ツーショット撮影してる時に『自民党員ですが、今回はあなたに入れます』と。グッときた。シガラミがある人も、投票用紙に誰を書いたかはあなたしか知らない。 利害関係候補に入れた振りして、東京選挙区は、山本太郎にチャンスを下さい!」
5位 三宅 洋平 1,735RT(http://twitter.com/MIYAKE_YOHEI/status/357304934879870978)
「もし徴兵制になってうちの玄関に赤紙きたら俺は『断る』。それで『逮捕だ!』となったら、それも、断る。近所の若者たちにもそうしろと、教える。そして内閣の総辞職を、求める。石破さんなり、安部さんなりの家まで話つけに、行く。そういうつもりで、立候補しとるんじゃ。ぼけぇ。」
候補者アカウント つぶやきRT数ランキング 上位100件中のつぶやきランクイン数
三宅 洋平 33件
佐藤 正久 23件
井戸川 克隆 10件
山本 太郎 7件
森 ゆうこ 6件
選挙特番の中心は池上氏!
Twitter上では池上彰氏がメインキャスターをつとめたテレビ東京「池上彰の参院選ライブ」が大きな反響を呼びました。つぶやき数の推移グラフを見ると、池上彰氏のするどい質問、番組の構成が大きな反響を呼び、複数回に渡って大きな盛り上がりを見せていることがわかります。
テレビ東京の特番で盛り上がった話題
最大のピークは21:58に放送された佐々木さやか氏に関するコーナーで、番組に関するつぶやきが1分間に1,666件も行われました。
その他にも渡辺美樹氏に関するVTR、"TRFメンバー「SAM」のいとこ"などのプロフィールが話題になった古川俊治氏、日焼け具合が話題になった石破茂氏、赤旗編集局へ訪れるコーナーなどが盛り上がりを見せ、1分間に1,000件程のつぶやきが行われました。特に、石破茂氏の日焼け具合についてはTwitter全体でも盛り上がり、"石破"というキーワードを含んだつぶやきが20:00~24:00の間に49,738件もつぶやかれました。
池上氏、サッカーも制圧!
また、フジテレビで放送された"サッカー東アジアカップ 日本VS中国戦"と、テレビ東京の選挙特番の盛り上がりを比較したところ、番組が開始した21:00~24:00関するつぶやき数はテレビ東京選挙特番が57,914件、サッカー番組が57,572件と、Twitter上でもっとも盛り上がるコンテンツのひとつであるサッカーよりもつぶやかれたという結果になりました。
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