復興への現状取材 ジャーナリストスクールが二本松で開校
県内の子どもたちが復興に向けた地域の現状や課題などを取材し「ふくしま」の未来を考え、伝えるための「ジャーナリストスクール」は23日から3日間の日程で、二本松市の県男女共生センターで開校した。
県、ふくしまの学び実行委員会主催の初めての取り組みで、福島民報社などが特別協力し、実際に子どもたちが新聞を作る。小学5年から高校3年まで35人が参加した。
開校式で、特別講師のジャーナリスト池上彰さんのビデオメッセージが放映された。池上さんは「福島の真実を多くの人に知ってもらえるよう取材し、新聞を作ってください。皆さんに会える最終日を楽しみにしています」と語り掛けた。新聞の基礎知識について相馬高教諭で新聞部顧問の武内義明さんらが講話した。武内さんと福島民報社などからの講師陣が6グループに分かれた参加者を指導した後、市内を中心にした取材先へ向かった。
このうち、小学生7人のグループは岳温泉観光協会で鈴木安一会長から話を聞いた。岳温泉の特色や東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響、復興へ向けた試みなどについて質問した。他に避難者が住む仮設住宅や浪江町役場二本松事務所、農業や地場産品の再生に取り組むグループも取材した。
24日も引き続き取材した後、記事を書き、見出しをつける編集作業を行う。新聞を公開する25日は特別講師の池上さんと交流し、講演を聞く。
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