7回、オルティス(左)のパンチを受ける多田=東京ビッグサイトで(斉藤直己撮影)
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◇WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ
「全体的にポイントを取っていたと思う。やり切ったという感じがしない」と多田。控室で悔しさを押し殺して試合を振り返った。
しかし内容は散々だった。多田の武器はスピードとフットワークで相手を打ち抜く強烈な左ストレートだが、パンチをことごとくつぶされ、反撃の連打を許す劣勢。2人のジャッジが2ポイント差で勝者はオルティスと採点した。
多田陣営は判定に不満で、平山靖会長は早々にWBAにビデオを送って提訴するという。多田も「勝っている内容だと思っているから…」と、もう一度オルティスと戦いたい意向だ。
一方のオルティスは「2回からパンチが結構入っていた。5回までが勝負と思ってやった」と大喜び。亀田ジムとマネジメント契約しており、陣営は「プロモーションが認めれば(再戦に)応じる」と話している。 (山崎照朝)
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