不正利用:「フォロワー」「いいね」売買 政治家も
毎日新聞 2013年07月23日 02時30分(最終更新 07月23日 06時56分)
自前でフォロワーや「いいね!」を調達している会社もある。東京都内に事務所を構える会社代表の男性(31)は人件費の安いインドなどで手作業でアカウントを作成させている。以前はコンピューターを使ってアカウントを作成し、大量のフォローをさせていたが、運営者側の規制強化で難しくなったという。運営者に疑われないように日本語の簡単なプロフィルや写真を現地に提供し、日本人風のアカウントも作っている。「日本人のフォロワーと『いいね!』は需要も多く、高く売れます」
最近目立つのは、自身で管理するサイトのネット広告をクリックさせることで収入を得る「アフィリエーター」のニーズという。「いいね!」などを大量に購入し、人気サイトを装い、ネット上での存在感を高めることで、サイトの閲覧者を誘導しやすくする。この会社代表は「フォロワーなどの売買は国際的に行われている。世界的に知られている歌手や、ある先進国の大統領のフォロワーも、実態がないものがかなりある」と話した。
■ツイッタージャパン広報部の話 フォロワーの売買はルール違反。情報があればチェックしているが、規制を強化しても、業者側は抜け穴を探しているようで、いたちごっこが続いている。急激なフォロワー増にはこうした背景がある場合もあり、常時警戒している。