東京電力福島第一原発から放射性物質に汚染された水が海に流出している問題で、茂木敏充経済産業相は23日の閣議後会見で「データの開示が大変遅くて、非常に遺憾だ」と東電の対応を批判した。
茂木氏によると、東電は18日、原子力規制庁との面談で、敷地内の地下水や海水の汚染状況について説明したが、汚染水の海への流出を示すデータについては口頭で存在をほのめかすだけだったという。東電は22日になって、規制庁や経済産業省に海へ流出した可能性を認める報告をした。
東電は10月ごろまでに汚染水がたまっている坑道を浄化するなどの対応をとるとしており、茂木氏は「迅速かつ確実に行われるよう指導していく」と述べた。
菅義偉官房長官も23日の会見で「政府として大変重く受け止めている」としたうえで、東電の対応に「こうしたデータは早急に公表するべきだ」と注文をつけた。
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朝日新聞官邸クラブ