Updated: Tokyo  2013/07/24 03:54  |  New York  2013/07/23 14:54  |  London  2013/07/23 19:54
 

欧州株:反落、米リッチモンド連銀の製造業指数が予想外の低下

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  7月23日(ブルームバーグ):23日の欧州株式 相場は反落。指標のストックス欧州600指数は日中に7週間ぶり高値を付けたが、下落に転じた。オランダの電話会社ロイヤルKPNやフランスのメディア企業ビベンディはそれぞれの資産売却計画が好感されたものの、米リッチモンド連銀が発表した7月の製造業景況指数が予想に反して低下したことが響いた。

スイスのポンプメーカー、スルザーは2008年10月以来の大幅安。通期利益率見通しの引き下げで売られた。KPNは約5カ月ぶり高値に上昇。ドイツの携帯電話事業をスペイン同業のテレフォニカに売却することで合意した。ビベンディは約8週間ぶりの大幅高。モロッコテレコム株53%の売却でエミレーツ・テレコミュニケーションズと交渉したことが明らかになった。

ストックス欧州600指数 は前日比0.3%下げて299.44。この日は0.5%上げる場面もあった。前日まではスイスの銀行最大手UBSやオランダのロイヤル・フィリップス・エレクトロニクスの増益決算を好感し、4営業日続伸していた。

PFAペンション(コペンハーゲン)のシニアストラテジスト、ウィトルド・バーク氏は「企業の合併・買収が材料視されるのは、市場が個々の企業に注目していることを示す完璧な例だ。週後半には欧州のマクロ経済指標に注目が戻るだろう」と指摘した。

24日にはユーロ圏の7月の総合景気指数が、25日にはドイツのIfo経済研究所がまとめる同月の独企業景況感指数が発表される。この日に米国で発表された7月の米リッチモンド連銀製造業景況指数はマイナス11と、前月のプラス7(改定値)から低下。ブルームバーグがまとめたエコノミストの調査中央値ではプラス9が予想されていた。

この日の西欧市場では18カ国中10カ国で主要株価指数が上昇した。

原題:European Stocks Retreat as U.S.Manufacturing Report Disappoints(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:アテネ Tom Stoukas astoukas@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Andrew Rummer arummer@bloomberg.net

更新日時: 2013/07/24 01:53 JST

 
 
 
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