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UPDATE 2-トルコ中銀、リラ支援へ翌日物貸出金利引き上げ 追加引き締めも示唆

2013年 07月 24日 01:48 JST
 
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[イスタンブール 23日 ロイター] - トルコ中央銀行は23日、通貨リラ支援に向け、上限金利である翌日物貸出金利を6.5%から75ベーシスポイント(bp)引き上げ、7.25%とした。また、流動性の引き締めを通じて一段のリラ安に対処する考えを示した。

主要政策金利である1週間物レポレートは4.5%、下限金利である翌日物借入金利も3.5%にそれぞれ据え置いた。

中銀は声明で「物価と金融の安定を支援するため、金利コリドーの上限引き上げを決定した」と説明した。

ロイター調査ではエコノミスト17人全員が翌日物貸出金利の引き上げと主要政策金利および下限金利の据え置きを予想していた。

トルコでは、反政府デモや米債券買い入れプログラムをめぐる先行き不透明感の影響で資金流出が加速し、リラの対ドル相場は過去数カ月間で9%下落している。

中銀は、24日から追加金融引き締めを実施する日には翌日物貸出金利を下回る水準でのプライマリーディーラーへの資金供給を行わないと発表した。これにより、一段のリラ防衛のため必要となった場合には、短期金利を7.25%に押し上げることが可能になる。

追加引き締めを実施する日には外貨売却を行わない方針も明らかにし、これまで実施してきた一連の外貨売却入札を停止する可能性を示唆する格好となった。

コメルツ銀行の新興国市場リサーチ部門責任者サイモン・キジャーノ・エバンズ氏は「中銀は市場に対し、必要と判断すればいつでも追加金融引き締めを通じて行動する用意がある、と表明している」と指摘し、「これは事実上、外貨準備をさらに費やす代わりに、金利をベースとしたリラ防衛策に乗り出すということだ」と述べた。

トルコ中銀は今年、利用できる外貨準備の約15%に当たる66億ドルをリラ支援のための外貨売却入札などに費やしており、こうした介入によるリラ押し上げには限界があるとみられていた。

中銀の決定を受けた市場の反応は限定的で、リラの対ドル相場 は発表前の1.9153リラから1.9100リラへと、若干リラ高方向に動いた。10年国債利回り は8.69%から8.71%に小幅上昇した。

エコノミストは今回の措置について、トルコの成長見通しを損なうとして利上げ支持者を批判してきたエルドガン首相の意向と、大きく膨らむ経常赤字という現実のはざまで中銀として最低限の対応をとったの見方を示している。

スタンダード銀行の新興国市場リサーチ部門責任者ティモシー・アッシュ氏は「(中銀は)好機を逸した。今回の決定を受けてトルコ市場が大きく上昇するとは考えにくい」と述べ、トルコの経常赤字と対外借入需要はあまりに大きく、中銀はこうした状況を早期に是正するため一段と踏み込んだ措置を講じる必要があったと指摘した。

 
 

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*統計に基づく世論調査ではありません。