不正受給:雇用安定助成金を 静岡労働局、5社公表 過去最大1億1200万円 /静岡
毎日新聞 2013年05月14日 地方版
静岡労働局は13日、中小企業緊急雇用安定助成金を不正受給したとして、県内5社の社名を公表した。不正受給総額は1億1200万円余に上り、10年11月に公表を始めて以来、同時発表額としては最大という。
公表された企業と不正受給額は、浜松市南区の情報サービス業「アバンセシステム」3787万円▽沼津市の小売業「和多仁エネルギー」3364万円▽磐田市の情報サービス業「チップス」1944万円▽伊豆市の宿泊業「山海荘」1257万円▽沼津市の宿泊業「ささ家」867万円−−で、いずれも返還したか返還の意思を示しているという。
助成金は事業活動の縮小などで休業した従業員にも賃金補償する制度だが、いずれの企業も1年弱から3年の間、出勤簿の偽造などで実際は休業していない従業員を休んだように見せかけていた。同局の定期監査などで発覚した。【平塚雄太】