JR北海道 特急列車で潤滑油漏れ7月22日 17時40分
特急列車のトラブルが相次いでいるJR北海道で、22日午前、JR根室線の特急「スーパーとかち」から煙が上がり、潤滑油が漏れ出すトラブルがあり、JR北海道が詳しい原因を調べることにしてます。
JR北海道によりますと、22日午前10時20分ごろ、清水町のJR根室線の十勝清水駅と羽帯駅の間を走行中の特急「スーパーとかち1号」で、運転席の計器にエンジンの異常を示す表示が出ました。
このため、近くの平野川信号場に列車を停止させ、運転士が車両を調べたところ、前から3両目の3号車のエンジン付近から白い煙が上がっていて、潤滑油が漏れ出していたということです。
JR北海道によりますと、乗客60人余りには、けがはなかったということで、乗客はJRが準備した代替のバスに乗って帯広駅などに向いました。
JR北海道では、この列車を札幌市内に移し、油が漏れだした原因を調べることにしてます。
JR北海道では、今月6日に特急列車のエンジン付近から火が出たほか、今月15日にも配電盤から火が出て、衝突事故を防ぐためのATSと呼ばれる安全装置の一部が焼けるなどのトラブルが相次いでいます。
白煙が出て列車が止まった
JRが用意した代替のバスで帯広駅に到着した乗客の男性は「白煙がばーっと出て、列車が止まった。トラブルがずいぶん続くが、安心して乗れるようにならなければ、だめだ。昔はこんなことなかったのに」と話していました。
また、出張で乗り合わせた男性は「予定より2時間以上長くかかってしまった。JRはもういい、という感じだ」と話していました。
油が漏れ出た3号車に乗っていたという女性は「窓から白い煙が上がるのが見えた。臭いもして、前後の車両に移動するよう指示されたが、乗客としては不安です」と話していました。
また、2歳と6歳の子どもを連れて帯広市への帰省中だった乗客の女性は「煙が上がるのを見て爆発するのではないかと心配した。緊急停止した列車の中に1時間半近く待たされた」と話していました。
また、出張のために乗っていたという乗客の男性は「また事故かと思った。ちゃんと安全を確保してもらいたい。仕事の時間は少し遅らせてもらったが、JRには代替のバスをもう少し早く用意してほしかった。帰りはJRを使わずにバスにするつもりです」と話していました。
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