ガリガリ君片手に写真に納まる興毅(左)と挑戦者(右)=東京都内のホテルで(竹下陽二撮影)
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WBA世界バンタム級世界戦の計量が22日、東京都内のホテルで行われ、王者亀田興毅(26)=亀田=と挑戦者の同級3位ジョン・マーク・アポリナリオ(23)=フィリピン=はともにリミットいっぱいの53・5キロでパス。興毅はアイスマンの異名を持つアポリナリオに、氷菓ガリガリ君をプレゼントするパフォーマンス。夜はクマとイノシシの鍋料理で英気を養った。
恒例のメンチ切りはなし。計量後、興毅は用意したガリガリ君をアポリナリオにプレゼントし、友好ムードでツーショット写真に納まった。「水分を取れないから体を冷やせない。減量中はガリガリ君に助けられた。7月は約50本食った。ガリガリ君、ありがとう」と興毅。減量から解放され、急に元気が出たようで、アポリナリオに向かって「明日はリング上で溶かしてやるで」と威勢のいいセリフが飛び出した。
いつもは試合前夜は豚しゃぶで燃料を補充するが「今日はスッポンにウナギ。それに、クマとイノシシ鍋で締める。西麻布に行きつけのいい店があるねん。めっちゃ元気出るやろな。明日はイノシシのように突っ込んで、クマのような豪腕…。でも俺、豪腕ちゃうから、クマのような連撃で勝たしてもらうで〜」とキッパリ。
前回防衛戦はKO予告をしながらふがいない内容での判定勝ちで、涙の土下座謝罪。猛獣のように強い興毅が見られるか? (竹下陽二)
◆アポリナリオ プレゼントに警戒
アポリナリオは突然のガリガリ君のプレゼントに「意味は分かってるよ。でも、うれしかった」とニッコリ。しかし「減量で空っぽの体の中にいきなり冷たいものを入れるのは良くない。まず、温かいものから」と警戒心ありあり。そして「明日は6回までにKOする」と再度の予告。ガリガリ君を食べるのは試合の後になるかもしれない。
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