参院選:アントニオ猪木氏、18年ぶり国政復帰

「脱原発」訴える俳優の山本太郎氏も当選

参院選:アントニオ猪木氏、18年ぶり国政復帰

 21日に投開票された参院選で、比例代表で日本維新の会から出馬した元プロレスラーのアントニオ猪木(本名:猪木寛至)氏(70)が当選を果たした。1989年に「スポーツ平和党」を結成し、参院選に初当選。95年の選挙で落選して以来、18年ぶりの国政復帰を果たした。

 猪木氏は1960-70年代、韓国出身のプロレスラー、故・大木金太郎(本名:金一〈キム・イル〉)氏とライバルの関係にあった。力道山に師事し、伝説のボクサー、ムハマド・アリと戦ったこともある。

 一方、「脱原発」を訴える俳優で無所属新人の山本太郎氏(38)も、東京選挙区(改選数5)で当選を果たした。全国の脱原発団体や脱原発を掲げる「生活の党」、社民党などの応援を受けた。

 山本氏は映画『力道山』(2006年)など、ドラマ約50本、映画約40本に出演した中堅俳優だ。原発反対運動に積極的に関わり所属事務所を解雇されるなど、事実上、放送業界から締め出された。一時は太陽光発電会社に就職していたこともある。昨年の衆院選に無所属で出馬したが、落選した。

 山本氏は2008年、独島(日本名:竹島)問題をめぐり「竹島は韓国にあげたらよい」と発言し、非難を浴びた。同氏は当時「日本政府は竹島を自国領と主張するが、韓国政府は竹島に基地を建て、韓国国民の大半が竹島は韓国領だと理解している。日本では竹島がどこにあるのかも知らない人が大半だ」などと発言した。

 また、ソウルの日本大使館前にある旧日本軍の従軍慰安婦を象徴する少女像に「竹島は日本固有の領土」と書かれたくいを縛り付けた極右派、鈴木信行氏(47)は東京選挙区で落選した。鈴木氏は選挙ポスターで少女像を「売春婦像」と中傷し、韓日の国交断絶などを公約に掲げた。

東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員
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