参院選:比例代表 自民得票率は34.7% 民主、最低値

毎日新聞 2013年07月22日 10時39分(最終更新 07月22日 11時53分)

比例代表 各党の投票率
比例代表 各党の投票率

 第23回参院選は22日午前、比例代表の開票結果がまとまり、自民党の得票率は34.7%と高い水準に達した。一方、惨敗した民主党は、昨年衆院選の比例代表の得票率16.0%からさらに低下し13.4%を記録。1998年の結党以来の最低値となった。

 比例代表が導入された83年参院選と96年衆院選以降、衆参を通じて比例代表で最高の得票率は政権交代につながった2009年衆院選で民主党が記録した42.4%。参院では07年に民主党が39.5%を得ている。自民党は今回、これらには及ばなかったものの、同党としては過去最高の86年参院選の38.58%、「小泉旋風」が起きた01年参院選の38.57%、「郵政解散」による05年衆院選の38.2%などに次ぎ、過去6番目に高い得票率となった。

 公明党の得票率は、10年参院選では、自民、民主両党のみならず、みんなの党を下回った。昨年衆院選では維新を下回り、いずれも「比例4位」で「第三極」の後塵(こうじん)を拝してきた。だが、今回の得票率は14.2%で、自民党に次ぐ高さだった。

 一方、民主党の得票率は10年参院選、12年衆院選に続き3回連続で低下。ピーク時の09年衆院選と比較すると4年足らずで3分の1以下となり、有権者離れが急速に進んでいる。

 昨年、結党後初めての衆院選で自民党に次ぐ得票率20・4%だった維新は今回は11.9%とほぼ半減。みんなの党は12年衆院選の8.7%と同水準の8.9%だった。一方、共産党は12年衆院選の6.1%から9.7%へと上昇し、みんなを上回った。

 野党は民主、維新、共産、みんなの各党の得票率が8.9〜13.4%と5ポイント程度の幅に集中しており、安倍政権への批判票が分散している状況がうかがえる。【朝日弘行】

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