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【大リーグ】

レイズ、ここ19戦で17勝の快進撃 投打かみ合い、首位に肉薄

2013年7月23日 紙面から

◇レイズ4−3ブルージェイズ

 まさに日の出の勢いだ。レイズが21日(日本時間22日)、敵地でのブルージェイズ戦に4−3で競り勝ち、後半戦開幕カードで3連勝スイープに成功した。レイズは6月28日時点でア・リーグ東地区首位のレッドソックスに7ゲーム差をつけられたが、そこから17勝2敗とどとうの快進撃。もともと定評のあった投手力はメジャー3年目左腕マット・ムーア(24)がリーグ最多タイの13勝を挙げるなど今季も安定。22日(同23日)からはレッドソックスと首位攻防4連戦。“ライジング・レイズ”が後半早々の天王山も押し切り、3年ぶりの地区Vへ突き進む。

 1カ月前とは別のチームだった。1点を追う4回、3番ロンゴリアがブ軍先発ディッキーから右翼へ同点ソロをたたき込むと、6回には5番スコットが2ラン、6番ジョンソンがソロ本塁打と連発。6月26日に2安打完封負けを喫した昨季のサイ・ヤング賞右腕をレイズ打線が一発攻勢であっさりと攻略した。

 「とても満足しているよ。彼を打つのは俺にとって特別なことなんだ」。決勝打となった今季9号にスコットは満足げ。過去、ディッキーとは10打席ノーヒット。この日も直前の2打席で宝刀ナックルボールを打ち損じていただけに、「たぶん、俺には直球を投げたんだ」と笑った。

 強さは本物だ。後半の開幕3連戦を敵地でスイープ。ディッキーに零封負けした2日後の同28日には地区首位のレッドソックスと7ゲーム差まで開いたが、ここから破竹の快進撃。17勝2敗(7月は17戦で15勝2敗)の勝率8割9分4厘と圧倒的な強さを見せ、一気に首位に1・5ゲーム差まで詰め寄ってきた。

 昨季もリーグ1位のチーム防御率3・19を誇った投手王国。今年は昨季サイ・ヤング賞左腕プライスが5月に左腕痛で故障者リスト入り。昨季11勝の右腕コブも6月15日のロイヤルズ戦で頭部に打球を受けて戦列を離れたが、3年目のムーアが球宴前に球団史上初めて13勝を挙げるなど覚醒。さらに6月に昇格した2年目右腕アーチャーがこの日も7イニングを1失点に抑えるなど新戦力も台頭した。今季は打率も2割6分6厘のリーグ5位と健闘。投打がかみ合い、米放送局ESPN(電子版)も「メジャーで最も熱い」と視線を送る。

 22日からは首位レッドソックスと敵地で4連戦。初戦のマウンドに立つのはムーアだ。後半早々、今季の行方を占う大事なカードとなるが、マドン監督は「野球は面白いな。春先は負けていた試合も、同じことをやって今は勝っている」と余裕の表情。万年最下位だったデビルレイズ時代から一転、今や屈指の強豪となったレイズ。激戦のア東地区で主役を張るだけの力を十分に持っている。

 

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