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【プロ野球】

大谷 一振り100万円

2013年7月23日 紙面から

「スカイアクティブ賞」を受賞した日本ハムの大谷(左)=いわきグリーンスタジアム

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◇マツダオールスターゲーム2013 第3戦 全パ3−1全セ

 途中出場の最終戦まで、黄金ルーキーが主役を持って行った。日本ハム・大谷は7回の守備から登場。見せ場は8回、1打席しかなかったにも関わらず、自身の球宴初打点をたたきだし、第3戦の敢闘選手賞、さらに全3試合を通じて活躍した選手に贈られる「スカイアクティブ・テクノロジー賞」まで手に入れた。

 プロとして初賞金100万円、さらにマツダ車(アテンザ)という戦利品に「まさか取れると思っていなかったし、免許も持っていないので、使い道は両親と相談したい」と戸惑い顔。2年前の稲葉(日本ハム)同様、被災地への寄付も視野に入れて考えるという。

 まさにワンチャンスをモノにした。全パは7回まで散発5安打、無得点に抑えられ、第2戦に続く連敗の危機にひんしていた。そのイヤなムードを大谷のバットが振り払い、内川の決勝打を呼び込んだ。

 「ダイさん(陽岱鋼)が出て、今江さんの右邪で前進守備になってなければ、普通は打ち取られていた打球。いい所で起用してもらって、みんながつないでくれたおかげ」と謙遜するが、平行カウントからの5球目、142キロ、インハイの難しい球を、肘を畳み、最後は右手だけで中前に転がした技ありの一打だった。

 初戦は投打二刀流、第2戦はフル出場で、なかなか他球団の先輩達と話す機会がなかったが、この日は練習前のストレッチからオリックス・伊藤、ソフトバンク・松田らと談笑。5回には自ら三塁ベースコーチに立つなど、プレー以外でも球宴を味わった。

 「まだまだ先輩達の力を借りてだけど、チームに貢献できて、翔平にはいい球宴になったんじゃないか」と栗山監督。最多記録に並ぶ新人6人が出場したニューパワーあふれる球宴は、最初から最後まで「大谷祭り」だった。 (竹村和佳子)

 

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