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【グラニュース】


力負け 1−3は妥当

2013年7月23日 紙面から

 力の差を見せつけられての完敗。タイムアップ後に恩師のアーセナル・ベンゲル監督と握手するストイコビッチ監督の表情はこわばったまま。「スピードは相手の方が上回っていた。1−3という結果は妥当」。敗戦を真っ向から受け止めるしかなかった。

 グランパスに初タイトルをもたらしたベンゲルと、その指揮下で活躍したピクシーとの師弟対決。豊田スタジアムの観客動員記録を塗り替えるほどの注目を浴びたが、大きな拍手が向かった先はアーセナルのスーパープレー。グランパスは引き立て役に終わってしまった。

 グランパスは速いパス回しに出足を鈍らされ、ウォルコットら快足ランナーに守備を引き裂かれた。ピクシーは「戦術的には特筆すべきことはなかった。個人の違いだ」。世界レベルとの明らかなギャップがあった。

 師弟対決をメモリアル・ゲームで終わらせるつもりはなかった。アーセナルの来日以来、ピクシーは毎日のように練習を視察に出掛けた。ベンゲル監督とも何度も意見交換。ビッグクラブとの試合を好機に、何かヒントをつかもうと探った。

 矢野のゴールで1点を返すなど、殴られっぱなしでは終わらなかった。MF小川は「全く太刀打ちできないという感じではなかった」と振り返る。わずかな手応えが、31日の鹿島戦から再開されるJリーグへつながる。

 「ベンゲル監督と過ごした2年間は素晴らしい日々だった」と、いっときの感傷に浸ったピクシー。恩師との再会を喜ぶ日々が終わり、再び真剣勝負の舞台へ向かう。

 (木村尚公)

 

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