(cache) 目屋ダムのコウモリ本格引っ越し - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  西目屋村の津軽ダム建設に伴い、村内の生息地が消滅する希少動物「ユビナガコウモリ」を移転させる最終の作業が二十二日、三日間の日程で始まった。コウモリの“引っ越し”成功に向け、参加者らは「なんとか定着を」と祈りながら作業した。 ユビナガコウモリは現在、同村の目屋ダム仮排水トンネルに二千−三千匹が生息しているという。工事に伴いトンネルは取り壊されるため、国交省津軽ダム工事事務所が二〇〇七年十二月、目屋ダム上流五キロの地点に人工洞窟(どうくつ)「コウモリボックス」を整備。コウモリの生態に詳しい向山満さん(66)=階上町=を中心に、〇八年一月から試験的に移転作業を始めた。 帰巣本能が強く、元のトンネルに戻りがちのコウモリをボックスに慣れさせるため、これまで計十一回にわたり作業を実施。数十匹ながらもボックスに定住するコウモリも見られ、コウモリの活動が落ち着く冬に、今回の最終作業を行うことを決めた。 作業初日は、向山さんら十人が参加。トンネルで捕獲した千匹ほどをボックス内で放った。袋から次々と飛び出したコウモリは、元気に空を飛び交った。 向山さんは「ここにコウモリが定着し、恒久的な繁殖・越冬場所になってほしい。前例がない取り組みだが、うまくいくと思う」と話していた。
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      【東奥日報】