東京製鉄は22日、H形鋼や異形棒鋼など建設用鋼材5品目の実売価格を引き上げると表明した。公表する販売価格(建値)は、実際に流通市場で取引される価格より高く、東鉄はこれまで営業現場で値段を下げて売らざるを得なかった。実売価格を引き上げる一方で建値は据え置き、割安販売を解消する狙いだ。
東京製鉄の8月の建値は一般流通(店売り)市場向けでH形鋼1トン7万4千円、異形棒鋼6万円など。建値は全品種で5カ月連続で据え置く。5品目の実売価格は1トン3千円の上げ。H形鋼で4%前後になるもよう。
鋼材問屋が需要家らへ卸す価格はH形鋼で現在、1トン7万~7万2千円。問屋は東鉄の建値で仕入れて卸せば、逆ざやになる。東鉄は「(問屋などには)実際の市況に合わせて販売する必要があり、実売価格と建値が乖離(かいり)した」(今村清志常務)という。
同社は1月にも実売価格を引き上げている。当時は円安が進行し市場に値上げムードが広がっていた。2月と3月に建値を上げたが実需は力強さを欠き、建値が実売価格より高くなっていた。
製造業で多く使われる鋼板類は、需給がまだ締まっていないとみて価格見直しを見送った。
東京製鉄、H形鋼、建値、今村清志、実売価格、東鉄
日経平均(円) | 14,658.04 | +68.13 | 22日 大引 |
---|---|---|---|
NYダウ(ドル) | 15,545.55 | +1.81 | 22日 16:32 |
英FTSE100 | 6,623.17 | -7.50 | 22日 16:35 |
ドル/円 | 99.53 - .56 | -0.47円高 | 23日 5:41 |
ユーロ/円 | 131.24 - .30 | -0.33円高 | 23日 5:41 |
長期金利(%) | 0.785 | -0.015 | 22日 15:30 |
NY原油(ドル) | 108.05 | +0.01 | 19日 終値 |
各種サービスの説明をご覧ください。