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東電 新たな流出防止策を追加へ
7月23日 4時16分

東電 新たな流出防止策を追加へ
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東京電力は、福島第一原子力発電所で放射性物質を含む地下水がいまも海に流れ出していることを22日初めて認め、新たな流出を防ぐ対策を追加する方針を示しました。
赤羽経済産業副大臣は「さまざまな問題が後手後手になっている印象だ」と述べ、先の見通しを持って対処するよう求めました。

福島第一原発の海に近い井戸の地下水でことし5月以降、放射性物質が高い濃度で検出されている問題で東京電力は22日、地下水の水位や海の潮位などを分析した結果として、放射性物質を含む地下水が海に流れ出していることを初めて認めました。
判断の根拠になった地下水位と海の潮位のデータは以前から得ていましたが、最近になって照らし合わせたところ、ことし4月以降、連動していたということで、会見で尾野昌之本部長代理は「両者の関係に思い至らなかった」と説明しました。
昨夜、福島第一原発を視察した赤羽一嘉経済産業副大臣は、「大変重大な問題で遺憾に思っている。さまざまな問題が後手後手になっているという印象がある」と述べ、東京電力に対し、先の見通しを持って対処するよう求めたことを明らかにしました。
東京電力は海への影響の広がりについては、原発の専用港の護岸に近い範囲に限定されているとしていますが、流出防止の対策として、すでに海沿いで行っている地盤を薬剤で固める工事を井戸をとりまくように追加で実施し、トレンチと呼ばれるトンネルにたまっている高濃度の汚染水が地下水に漏れ出さないよう抜き取る方針を示しました。
福島第一原発の小野明所長は、「最終的な判断に時間がかかったことは反省している。原発の専用港全体に影響が出ているとは考えにくいが、どのような放射性物質がどの程度漏れているか、今後、確認していきたい」と話しています。

放射性物質流出防止の工事公開

東京電力福島第一原子力発電所の海に近い井戸の地下水から放射性物質が高い濃度で検出されている問題で、放射性物質が海に流出するのを防ぐため、海沿いの地盤を薬剤で固める工事が22日夜、報道関係者に公開されました。
工事の公開には、報道機関の記者やカメラマン17人が参加し、放射線の影響があるため、一行はバスに乗ったまま、30分程度に限って見て回りました。
工事は、放射性物質を含む地下水が海に流れ出すのを防ぐためのもので、混ぜると固まる2種類の特殊な薬剤を注入し、海沿いに壁を作るように地盤を固めます。
放射線量が高いところで1時間あたり200マイクロシーベルトと一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる量を5時間で超えるような場所で、作業は防護服と全面マスクを着用しなければならず、熱中症対策のため作業はほとんど夜間行われているということです。
防護服を着た作業員たちは照明の下で、合図でやり取りしながら専用の機械を使って薬剤を注入していました。
計画では、薬剤を14メートルの深さまで80センチの間隔で注入し、長さ90メートルにわたる壁を2重に作ることにしていて、この場所の工事は、来月10日ころまでに終わるということです。

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