府立医大調査結果受け、山田知事「刑事告発も視野」
京都府立医科大による血圧降下剤バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床試験をめぐる問題で、解析用データが人為的に操作された可能性が高いとの調査結果が出たことについて、山田啓二府知事は12日の定例会見で、「国民の安全安心に関わる問題で操作が疑われる事態を招いたことは遺憾だ」と述べ、刑事告発を含め徹底的な調査を大学側に求めた。
大学が11日に発表した調査結果では、解析責任者だった製薬会社ノバルティスファーマの社員(当時)への聴取ができておらず、データを操作した人物は特定されていない。
山田知事は「大学はしっかりと説明責任を果たしてほしい」とした上で、「任意での調査に限界があるなら弁護士と相談しての対応が必要だ。何か犯罪にあたる話なら告発しないといけない」と指摘した。
【 2013年07月12日 23時00分 】