参院選無効求め一斉提訴=初の全47選挙区対象―「1票の格差」で弁護士グループ
時事通信 7月22日(月)18時51分配信
21日投開票の参院選で、「1票の格差」是正を求める升永英俊弁護士らのグループが22日、全47選挙区について、人口比例に基づいた定数配分をしておらず違憲として、選挙無効を求め、全国14の高裁と高裁支部に一斉に訴訟を起こした。衆参両院選挙の無効訴訟で、全選挙区を対象としたのは初。別の弁護士グループも同日午前、広島県選挙区の無効を求め広島高裁に提訴している。
最高裁は2012年10月、最大5.00倍の格差があった10年7月の前回参院選を「違憲状態」とする判決を言い渡した。その後、国は選挙区定数を「4増4減」する法改正を行い、格差縮小を図った。
一方、升永弁護士らのグループは訴状で、今回の参院選で議員1人当たりの有権者数が最も多い北海道と、最少の鳥取の1票格差は4.77倍となり、投票価値の平等に違反していると主張した。
最終更新:7月22日(月)19時53分