【参院選】橋下共同代表、勢い喪失「僕に対する信任のなさ」

議席が伸びず厳しい表情の維新・橋下徹共同代表

　日本維新の会は、改選数２から議席数は増やしたものの、初の国政選挙だった昨年の衆院選で５４議席を獲得した勢いはもうなかった。橋下徹共同代表は、大阪市内のホテルに設けられた開票センターで、自公の過半数超えを許すことになった結果に「勝ちではない。代表という立場で結果は誇れることではない」と、淡々とした表情で、議席を伸ばせなかった責任を認めた。

　自身の従軍慰安婦発言の余波は大きかった。現有３議席を下回る２議席に終わった東京都議選後、惨敗を認めた上で「僕がやりたいから。参院選で全国民からの審判を受けたい」と挑んだが、大逆風は収まらないまま選挙戦に突入。渡したチラシを破られたり、ツバをかけられた候補者も。「僕に対する信任のなさ。トップに対する信頼がなかった。それに尽きます」と敗因を一身にかぶった。

　再浮上する責任問題について橋下氏は「執行役員会でしっかり話し合う」と繰り返すだけで心中は明かさなかったが、石原慎太郎共同代表（８０）は東京での会見で「続投は当たり前だ」と引責辞任の必要はないと示した。

　関西では一定の強さを見せたが全国的には苦戦した。結果を受け執行役員会で維新東西の対立が再燃する可能性はあるものの、ここで一枚岩にならないと“次”が見えないのが実情だ。橋下氏は「自民党に対抗できる、特定の団体とは無縁の一般の国民の皆さんの支援だけを受ける勢力を作らないといけない」と強調。次期衆院選へ向けた政界再編へ意欲も見せた。

（2013年7月22日06時02分  スポーツ報知）

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