なんでこんな新人が当選したのか 奇々怪々の面々
【政治・経済】
2013年7月22日 掲載
「ミスターブラック企業」の渡辺美樹、「政策打ち合わせしない」と言い切る猪木
「選挙期間中のワタミ批判は“365日24時間死ぬまで働け”と記された理念集の存在や過労死した新入社員の話がほとんどでした。しかし、参院議員となる渡辺は公人です。これまで遠慮していた週刊誌も、記者を大量投入して、“ミスターブラック企業”のプライベートや蓄財を徹底的に暴こうと動き始めている」(マスコミ関係者)
自民党で18番目の最終議席だったのは、元大阪府知事の太田房江(62)だ。太田は知事を2期8年務めたが、金銭スキャンダルで08年の3選出馬を断念。それでも政治家に未練タラタラで、今回、比例名簿に載せてもらった口。懲りないオンナである。
今回は維新から出馬したアントニオ猪木(70)も、18年ぶりの議員復帰で新人みたいなものだ。当選を決めると、「元気があれば、選挙も勝てるー! これから、闘魂外交に燃えます!1、2、3、ダァ!」とツイート。30万票以上取り相変わらずの人気だが、「政策は打ち合わせしたことがない」と平気で言い切った。
「猪木氏の議員としての実績はほぼゼロ。北朝鮮やイランに行ったものの、まったく国益につながらなかった。なぜこんな人物がまた当選したのか理解に苦しみます」(政治評論家の伊藤達美氏)
維新では経済評論家の藤巻健史(63)も当選した。すでに落ち目だった維新からの出馬を決めた際は、「伝説のトレーダーも政治の“相場”は読めなかった」なんて揶揄(やゆ)されたが、他が無名ばかりでラッキーだった。国会では経済政策をやりたいようだが、「右翼政党」で力を発揮するのは難しいんじゃないか。
みんなの党の最終議席だった井上義行(50)は、第1次安倍政権の政務秘書官。高卒のノンキャリから秘書官に抜擢され、舞い上がった揚げ句、“官邸崩壊”の原因のひとりとされた。選挙戦では演説で安倍首相の話ばかりして、「どこの党の候補者なんだ」と顰蹙(ひんしゆく)を買っていた。
最年少当選したみんなの渡辺美知太郎(30)は喜美代表の甥で、故美智雄元副総理の孫。地元栃木県の票で上がったようだが、“七光”でどんな仕事ができるのやら。