2013.7.22 05:05(3/3ページ)

阪神決めた!桐光・松井を今秋ドラフト1位指名

阪神が1位指名する方針を固めた桐光学園の松井

阪神が1位指名する方針を固めた桐光学園の松井【拡大】

 昨夏の甲子園では鋭く落ちるスライダーを武器に大会新記録の1試合22三振を奪った松井はまさに聖地の申し子。藤浪との左右の看板先発コンビが誕生すれば、ドリームチームができあがる。常勝チームの夢が広がる。

 1位クジ競合は望むところだ。1984年の嶋田章弘投手(箕島高)以来、28年ぶりとなる1位クジを引き当てた和田監督の“黄金の左手”がある。今年のドラフト戦線は全体的には不作と言われており、松井に1位指名が集中する可能性もあるが、敢えて真っ向勝負だ。球団関係者によると、他球団をけん制する意味も込めて、夏の甲子園大会終了後に「松井1位」を公表するプランもあるという。

 松井は22日、神奈川大会5回戦の横浜商大高戦(横浜)に先発する。初戦(2回戦)に先発した後、3、4回戦は温存されてきた。満を持して先発する一戦に阪神は編成要職のスカウトを送り込む予定。ネット裏から恋人に熱視線を送り、アピールする。

 すでに昨夏の甲子園1回戦(今治西戦)で22三振を奪った使用グラブは球場に隣接する甲子園歴史館に展示されている。聖地はタテジマを身にまとった松井の帰還を待ち望んでいる。

★最大7球団で抽選か

 今年のドラフトは全体的には不作と言われている。力で抜きん出ている松井、森、MAX152キロ右腕・大瀬良(九共大)の3人に1位指名が集中する可能性がある。すでに松井には巨人、ヤクルト、DeNA、日本ハムなどが強い関心を示している。この3人の中でも注目度が最も高い松井は4球団が競合した昨年の藤浪を超える5-7球団による抽選になる可能性もある。

松井 裕樹 まつい・ゆうき

 投手。1995(平成7)年10月30日、神奈川県出身、17歳。小2時に元石川サンダーボルトで野球を始め3年から投手。山内中では青葉緑東シニアに所属し、3年時に全日本選手権で優勝。桐光学園では昨夏の甲子園大会1回戦(対今治西)で1試合(9回)22奪三振と10者連続奪三振の大会記録を樹立。4試合連続2けた奪三振で歴代3位の1大会68三振を奪ったが、準々決勝で敗退した。1メートル74、76キロ。左投げ左打ち。家族は両親と弟。

(紙面から)