1年目から大活躍の藤浪。松井との黄金コンビ誕生、虎党の夢が膨らむ【拡大】
ターゲットは固まった。甲子園を沸かせたドクターKにロックオン!! 阪神が今秋のドラフト会議で松井を指名する。球団幹部が「1位は松井で決まり」と明らかにした。
西岡、藤浪の加入でV字回復した阪神だが、補強ポイントは多い。4番を打てる中軸打者、捕手、右の外野手、そしてリリーフ投手。中でも左腕は1軍戦力最年少が26歳の榎田(支配下登録最年少は25歳の藤原)と手薄でここ数年補強が急務になっていた。大阪桐蔭高の森友哉捕手(3年)や即戦力の社会人投手も候補に挙げて、現場、球団、本社で検討を重ねた結果、高齢化が進む投手の優先順位を高くする方針を決定。補強ポイントに合致するアマNO・1左腕の松井に標的を絞った。
阪神は昨年のドラフト会議で和田監督が4球団競合の末、藤浪を獲得。人気と実力を兼備するスターの加入で投手陣全体が刺激を受け、チームは躍進した。前半戦を終え、巨人に2・5差の2位と8年ぶりの優勝を射程圏にとらえている。観客動員にも貢献し、藤浪が先発した日曜日は満員御礼の連続。甲子園で春夏連覇した大スター加入による波及効果の大きさを、球団として再確認した。