参院選:自民29勝2敗 民主は19人全員落選…1人区
毎日新聞 2013年07月22日 01時58分(最終更新 07月22日 05時22分)
31ある改選数1の選挙区(1人区)では、自民党が29勝2敗で、勝率93.5%と圧勝した。1人区が27だった2001年に小泉純一郎首相(当時)のもとでの25勝(勝率92.5%)を抜き、自民党結党後の1956年参院選以降で、勝率は過去最高となった。対照的に民主党は1人区に立てた公認候補19人全員が落選し、01年以来12年ぶりに全敗を喫した。
自民党は1人区に現職6人、新人25人が立候補し、岩手と沖縄の2選挙区で落選した。岩手は民主党を離党した無所属現職に、沖縄では諸派の現職に新人候補が敗れた。
注目選挙区の一つだった民主党の岡田克也前副総理の地元・三重では、15年ぶりに自民党が議席を獲得。山梨、滋賀、奈良、岡山、高知でも、2001年以来12年ぶりに議席を獲得した。
自民党の地盤である福井では、参院選での連勝を8に伸ばし、和歌山、山口、鹿児島でも5連勝となった。
一方、民主党は、現職11人を含む公認候補19人に加え、推薦した無所属候補3人も全員が落選した。自由党と合併した03年以降では、公認候補で04年は9議席、安倍晋三首相時に自民党が敗北し衆参「ねじれ」のきっかけとなった07年は17議席、民主党の菅直人首相時に敗北し再び「ねじれ」となった10年でも8議席を獲得しており、議席ゼロは異例の惨敗といえる。
みんなの党は、現職1人(山梨)と新人4人を、日本維新の会は新人2人を擁立したがいずれも落選した。みどりの風は山形、島根の現職2人、生活の党は青森の現職1人の議席を守れなかった。【朝日弘行】