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中継基地
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セメントは西から東へ流れると言われます。これは主原料である石灰石が中国や九州に偏在するためセメント工場がこの地域に集中する一方で、消費地は近畿や東海、関東といった大都市が中心であるためです。
この流れを効率よく進めるため、セメント工場から全国にくまなく配備されている中継基地(サービス・ステーション(以下SS))にタンカー、貨車で一次輸送し、その後、SSからトラックで生コンクリート工場やコンクリート製品工場などのユーザーに二次輸送しているのが一般的です。
こうした物流に対して、商流はセメント会社系列の販売店から生コンクリート会社やコンクリート製品会社に販売されるのが主流で、固定的なルートとなっています。販売店の役割は、ユーザーの情報収集や集金、与信管理、価格交渉などですが、セメント会社が最も期待するのは販売力です。かつてはセメント会社の拡販政策によって系列販売店を増やしてきましたが、最近では需要が低迷し、口銭率の引き下げなどで、経営が厳しくなってきているため減少傾向にあり、全国で1500社程度とみられています。
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