ソフトバンクの千賀が初出場となった球宴の第2戦(20日、神宮)で2イニングに4者連続を含む5三振をマーク。敢闘選手賞に輝き、その名を全国に知らしめた。今季は救援投手としてリーグ最長に並ぶ34回1/3連続無失点を記録するなど大ブレークした若鷹に対する周囲の評価はうなぎ登り。メジャー屈指の飛ばし屋として知られる同僚・ペーニャは早くも将来のメジャー行きに太鼓判を押した――。
育成選手上がりの“鷹のシンデレラボーイ”千賀は球宴第2戦で、154キロをマークした直球と落差のあるフォークでマートン、バレンティン、ブランコ、新井から次々に三振を奪うなど見事な投球を見せた。この試合でもっとも輝いていた投手だったといっていいだろう。
今季は脅威の奪三振率を引っさげて、敗戦処理から一時は守護神までジャンプアップ。パ・リーグの救援投手ではタイ記録となる34回1/3連続無失点をマーク。前半戦の終盤にメンタル面の迷いから4連敗を喫して二軍落ちを味わったが、夢の舞台で大復活した。高山投手コーチは「(球宴で)あの結果を残せたことは財産になる。(任せるのに)一番いい場所を探していくことになると思う」と後半戦での活躍に期待した。
もともと千賀の潜在能力の高さには球界中が注目しており、比較対象としてカブス・藤川球児、元横浜・佐々木主浩氏(野球評論家)らの名前が挙がるほどだ。将来のメジャー行きに太鼓判を押す声もあちらこちらから上がっており、同僚のペーニャ(現在は右膝手術で帰国中)もその一人。
「ペーニャがあいつはすごい投手だ。メジャーでも通用する。もし、自分が代理人だったら、千賀を連れていくと言っているほどですからね」(球団関係者)
もちろん、海外FA権の取得やポスティングシステムによる挑戦はまだまだ先の話。あるメジャー球団のスカウトの一人は「そりゃあ、あれだけの素材ですから魅力的ですよ。ただ、まだ現実的ではない。今言えるのは、早いうちから無理をしてしまって肩やヒジを壊さないようにしてほしいということ」という。まずは後半戦での活躍に期待だ。
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。