ＷＢＡ世界バンタム級王者の亀田興毅（２６＝亀田）が、同級３位ジョン・マーク・アポリナリオ（２３＝フィリピン）とのＶ７戦（２３日、東京ビッグサイト）でマンチェスター・ユナイテッドのＭＦ香川真司（２４）の“アシスト”を受け視聴率のＶ字回復を目指す。

　１８日、都内で予備検診に臨んだ興毅は「前回が前回だけに『亀田強いな』というボクシングをしたい。いい試合をして（続いて世界戦を行う）和毅と大毅にいい流れをつくりたい」と話した。

　４月に行われたＶ６戦は、自らのふがいなさにリング上で土下座して号泣。ただ、それ以上に振るわなかったのが平均１１・２％のテレビ視聴率だ。昨年１２月のＶ５戦は平均２０・５％の高視聴率。それが一気に半分近くにまで落ち込んだ。

　そこで今回は放送開始をサッカーの横浜Ｍ―マンＵ戦後の午後９時２０分に設定。香川とＭＦ中村俊輔（３５）の日本代表新旧１０番対決をテレビ観戦した後に、その流れでボクシングも見てもらおうという算段だ。

　これには前例がある。１１年８月、ＷＢＣミニマム級王者だった井岡一翔（２４＝井岡）の初防衛戦はサッカー日本代表戦の直後に放送され、１６・６％をマーク。このパターンを再び狙うが…何より大切なのは試合内容。やはりスカッとしたＫＯ勝利が必要だ。（視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区）