巨人の渡辺恒雄球団会長(87)は18日、今季で2年契約が切れる原辰徳監督(54)の来季続投を明言した。首位で折り返した前半戦の采配を絶賛、Aクラス入りという条件はつけたものの、現在の状況ではその心配は無用だろう。同時に渡辺会長が描く、次期監督候補・松井秀喜氏(39)への禅譲路線の第一歩でもある。
渡辺会長は報道陣から原監督の続投の可能性について問われると「日本一になればもちろん、セ・リーグ優勝でもそうだろう。Bクラスにならん限り続投だよ。Bクラスになる可能性はまずない」と断言した。
阪神に2・5ゲーム差をつけて首位ターンした手腕はもとより、5月26日のオリックス戦で覇気のないプレーを見せた村田を2回で代えた非情采配を高く評価している。「今までと違って非常に厳しくやったろう。村田を2回で代えたり。ああいうことは昔は絶対できなかった」と目を細めた。
渡辺会長が続投を明言した意味は原監督にとってはこれまで以上に重い。来季の戦いだけではなく、次期監督の育成まで見据えたものだからだ。渡辺会長は原監督の後継者として昨季限りで現役を引退した松井氏の名前を挙げ、来季以降の入閣を要請済みだ。松井氏は態度を明らかにしていないが、仮に来季コーチとしてユニホームを着ることになれば、原監督はチームの勝利だけではなく、松井氏への帝王学伝授という重要な役割を託されるのだ。
その松井氏は現在、ニューヨークに滞在中。6日(日本時間7日)と8、9日(同9、10日)にヤンキース傘下1Aスタテンアイランドで打撃投手を務め、“指導者”としてスタートした。28日(同29日)にはヤンキースと1日限定のマイナー契約を結び、ヤンキー・スタジアムで引退セレモニーが行われる。ただ、来季以降の去就については明言していない。
この日、報道陣に対応した父・昌雄氏によれば、3月上旬に誕生した第1子となる長男のおむつを代えるなど、イクメンに徹しているそうで、しばらくニューヨークで過ごすと見ている。
原監督の続投決定で松井氏に注目が集まりそうだ。
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。