いよいよ大横綱“大鵬超え”が現実味を帯びてきた。大相撲名古屋場所(愛知県体育館)、横綱白鵬(28=宮城野)が、朝青龍を抜き単独3位となる26度目の優勝を決めた。来年にも最大目標とする大鵬(享年72)の優勝32回に並び、大記録を更新する可能性も出てきた。
3場所連続となる26度目の優勝を果たした白鵬は「(25回優勝の)朝青龍を抜いた? 超えることができてよかった。今年はあと2場所ありますから、頑張っていきたい」と早くも先に目を向けた。
北の湖理事長(60=元横綱)は「朝青龍を超えたというよりも、30回を目標としているのは当然だ」と話したが、かねて白鵬が目標と掲げているのは「昭和の大横綱」大鵬の優勝32回。千代の富士(優勝31回、現九重親方=58)でも届かなかった不滅の金字塔だ。まだ28歳の白鵬が大記録に到達するのは時間の問題と言っていい。
それでは記録達成の時期はいつなのか。名古屋場所前に師匠の宮城野親方(55=元幕内竹葉山)はこう明かした。「日馬富士やそれ以外の力士が優勝することがあったとしても、ウチの横綱(白鵬)なら年に3回は優勝する力は十分にある。今年と来年で3回ずつ優勝することができれば、30歳になる再来年には達成できるのではないか」
同親方の見立ては、もう一人の横綱の日馬富士(29=伊勢ヶ浜)が地位に見合う実力を発揮し、大関稀勢の里(27=鳴戸)らが力を付けてくることが前提。それでも年6場所中3回は白鵬が優勝できると踏んでいた。ただ日馬富士にいたっては、10勝にも届かない体たらくで、綱取りに挑んだ稀勢の里は前半戦で優勝争いから脱落した。
しかも、白鵬は場所前の調整不足の影響で、決して本調子ではないなかでの独走V。地力の差は歴然となった。春場所から無傷の43連勝で3連覇を果たし、年内2場所を残して「年3回優勝」の前提もクリア。師匠の予測よりも明らかにペースは加速している。このまま連覇を重ねれば、来年にもV32を達成することは十分に可能だ。
さらに前人未到のV33やV34も現実的な数字でいずれはV40でさえも…。「昭和の大横綱」の記録は、単なる“通過点”となってしまいそうな勢いだ。
学研教育出版 (2013-09-03)
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東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。