トラの黄金ルーキー・藤浪(阪神)が20日の第2戦(神宮)で、球宴デビューを飾り、2回を2安打無失点に抑え、大器の片りんを見せつけた。球宴第2戦に全セの4番手として登板し2回2安打無失点だった。大谷との対戦は実現しなかったが、大阪桐蔭の先輩・中田(日本ハム)との対決では超遅球でおちょくったあと空振り三振に仕留め、球場を大いにわかせた。
石山(ヤクルト)のあとを受け、6回から全セの4番手でマウンドにあがった藤浪は先頭の長谷川(ソフトバンク)に左前打を許したものの、続く内川(ソフトバンク)を注文通りの併殺打に仕留めた。そして次の打席で、中田との注目対決が実現した。
大阪桐蔭の先輩でもある中田を前に真剣モード…、かとおもいきや、大物ルーキーはまさかの行動をみせた。なんと初球、キャッチボールのようにゆったりと遅球を投げたのだ。戸惑う中田と観客。さらに2球目も同様の超遅球を投じ、マウンドで不適な笑みを浮かべた。後輩におちょくられた中田はマウンドに歩み寄り怒る素振りを見せたが、捕手・谷繁に止められると笑顔で打席へ戻った。
そこからは先輩、後輩は関係なしの真剣勝負。トラのルーキーは140キロ後半の直球をビシビシと投げ込み、最後は見事空振り三振と、球界屈指のコワモテスラッガーを手玉に取った。7回も藤浪は井口に安打を許したものの、失点は許さない。全球直球で挑んだ藤浪の初球宴は30球で幕を閉じた。
中田に山なりのスローボールを投げたのは「ツヨシさんの指示です」。大阪桐蔭のもう1人の先輩・西岡が“黒幕”だったことを明かした藤浪は「ツヨシさんが喜んでくれてよかったです」と笑みをうかべた。肝心の投球については「20点」と辛口採点。「あまりにもストライクが敗らなすぎた。終始力んでいました。疲れました」と反省しきりだった。
阪神の高卒ルーキーとしては、1967年の江夏豊以来なんと46年ぶりとなる球宴の舞台。そんな舞台で強心臓を発揮しスタンドを沸かせたのだから、やはり大したものだ。
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。