「投票先カミングアウト」の可能性

2013/07/22


今回のネット選挙では、「投票先カミングアウト」が見られて面白かったですね。


「投票先カミングアウト」がもたらすクチコミ効果

かくいうぼくも鈴木寛さんへ一票を投じることを表明してみました(残念ながら落ちてしまいましたが…引きつづき応援です)。

こうした第三者によるカミングアウトは、「政治家本人が有権者へ発信する」よりも、投票への意思決定に与える影響が大きそうな気がします。食べログと同じ「ユーザーのクチコミ」の原理です。


これまでの選挙においては、法的な意味でも、慣習的な意味でも、「○○に投票しました」とカミングアウトすることは一般的ではありませんでした。今回法的な制約が外されたので、今後はこうしたカミングアウトが広がっていくのでしょう。

その意味では、食べログ的な「政治家レビューサイト」なんかもニーズが出てきそうです。ポリタスをリリースしたばかりの津田さんあたりが考えていそうですね。


ただ、日本の文化においては、なぜか政治について語ることが憚られるのも事実です。宗教についてなぜか語ることができないことと、構造が似ていますね(「宗教」という語られぬ巨大な「差別」—「宗教リテラシー教育」の必要性)。

政治についてはタブー視せず、どんどん個々人の考えを語るべき、議論すべきだとぼくは考えています。政治を語ることによって誰から嫌われることもあるでしょうけれど、まぁ、自分の信念に即して生きる方が気持ちがいいですから、それは仕方ないこととして諦めましょう。


自分の政治的選択は隠し通すのが一般的でしたが、これからはむしろ、ツイートやブログで公言することが増えていくのかもしれません。少なくともぼくは、個人としての政治的選択をこのブログで発信していく予定です。

ネット選挙解禁は、こうした面でも人々の行動、態度のあり方を変えているとも言えますね。みなさんも次回の選挙においては、ぜひ自分の選択とその理由について表明してみてください。


関連記事:まだまだ「α版」の「ネット選挙」


このエントリーをはてなブックマークに追加

更新情報をゲットしたい、という方は以下からぜひ。ぼくが喜びます。






***プレミアムスポンサー***


[PR] 無料でHTML5ウェブサイトを作るなら「wix」




最新記事

  • 「投票先カミングアウト」の可能性
  • これで3.5万円は安い…起業家向けの教育プログラム「SLP」の東京版がスタート
  • まだまだ「α版」の「ネット選挙」
  • 田中優子「未来のための江戸学」
  • 木谷恭介「死にたい老人」—餓死を試みた老人のリアルな体験記
  • 「誰かに嫌われる」のは、仕方がないこととして諦めよう
  • 投票日当日の「投票依頼」は選挙違反!ツイート&ブログ更新は気をつけましょう
  • 鈴木寛さんに投票してきます
  • 弱者を支配するために、人助けをする人たち
  • Kindleストアが「全品」30%還元!買うなら今でしょ!
  • 身体の声を聞け—無視するとうつ病になるかも
  • 食べるデアゴスティーニ!1,980円で東北の旨いもん&情報が届く「東北食べる通信」が熱い
  • 仕事ができる人/仕事ができない人の、たったひとつの違い
  • 就活自殺の実態を探る調査!クラウドファンディングで協力しよう
  • [マーケティング] 企業ブログは「雑誌」のように企画せよ!
  • 「無断転載だ!許せない!」と騒ぐ滑稽な「部外者」たち
  • ネットの匿名文化は広がっている。市民権を得た「2chまとめ」によって
  • 店舗のポイントカードをデジタル化する「mespo(メスポ)」が熱い
  • 陰謀の黒幕はいない—「韓流ドラマ」はなぜ多い?
  • NPOに就職するなら「インターンから」がおすすめ