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岡崎さん無念の退場 参院選・宮城選挙区

落選した岡崎トミ子さん。事務所のテレビに、激闘を繰り広げた和田政宗さんが映し出された=22日午前0時20分ごろ、仙台市青葉区

 結党以来の牙城が、あえなく落ちた。
 宮城選挙区で4選を阻まれた民主党現職の岡崎トミ子さん(69)は、仙台市青葉区の事務所で「今回は厳しい選挙になると危機感を持って戦ったが、及ばなかった」と肩を落とした。
 党への逆風は容赦なかった。拠点の仙台市では郊外の住宅地を丹念に回って生活者の視点を訴えたが、家を出て手を振り返す有権者はほとんどいなかった。
 終盤は2議席目をめぐり、新人とデッドヒート。個人演説会では「都市部を中心に、反応は本当に厳しい」と情に訴え、街頭演説では通り過ぎる車に手を合わせた。
 最終日は「勝たせてください」と何度も絶叫。周囲も驚く訴えだったが、頼りの無党派票は新人にごっそり奪われた。皮肉にも、民主党が得意なはずだった無党派戦略に追い詰められた。
 民主党結党からのメンバー。かつて宮城に「民主王国」を築き、政権交代の一翼を担った。党の盛衰は岡崎さんの政治キャリアと重なる。
 涙を流すスタッフ一人一人と握手して労をねぎらった岡崎さん。党県連幹部は「党の顔を失ったいま、再生の道筋は見えない」と力なく語った。


2013年07月22日月曜日


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