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唐桑の魅力体感 漁師と浜遊び、カヤック… 気仙沼

プログラムを見ながら企画を話し合う「あすわ」のメンバーら

 震災で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市唐桑町で、ガイド役を担う住民らが特技を生かした体験プログラムを提供するイベント「リアスワールド」が27日始まる。主催する地元のNPO法人「あすわ」は「子どもたちから大人まで、参加者が唐桑の魅力を発見するきっかけにしてほしい」と意気込んでいる。
 講師を担当するのは、地域で活動する漁業者や料理人たち。「体験系」や「手作り系」など20の講座を用意し、思い思いの体験をしてもらう。
 海や山の自然に恵まれた唐桑の特徴を生かし、地元漁師との浜遊びやシーカヤックのツアーなどさまざまなメニューが並ぶ。唐桑御殿を会場にした男女の出会いの場やネイルアート教室などユニークな講座もある。
 あすわは、埼玉県出身で震災後に唐桑に住み着いた大谷孝三さん(30)らが中心となり昨年7月に結成された。震災や少子高齢化で人口減が進む同地区で、地域の魅力を再認識してまちおこしにつなげようと企画した。5年前から岡山県で実施されている小規模体験プログラム集約型イベント「みちくさ小道」の手法を活用している。
 市内で復興支援に取り組むNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(東京)との共催。A5判のオフィシャルガイドブック(40ページ)を6000部作製し、市内の小中学校に配布した。
 大谷さんは「学校帰りに道草をしなくなった子どもたちに、唐桑の面白さを体験してほしい。今後さまざまな担い手を発掘し、住民の顔が見えるプログラムを提供していきたい」と話す。
 プログラムは8月18日までで完全予約制。参加費は300〜5000円。連絡先は080(5749)6760=午前10時〜午後5時=。


2013年07月21日日曜日


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