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現職対決、森さん制す 金子さん定数減で涙 参院選・福島選挙区
 | 当選を祝う花束を抱え、支援者に手を振る森雅子さん=21日午後8時20分、いわき市の事務所 |
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 | 落選が確実となり、支援者に謝罪し握手を交わす金子恵美さん=21日午後8時25分ごろ、福島市の事務所 |
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「原発事故の被災地から選ばれた議員として、必ず福島を再生する」。改選数が2から1に減った福島選挙区を制した自民党現職の森雅子さん(48)は午後8時すぎ、いわき市の事務所に姿を見せ、支持者を前に抱負を語った。 6年前は、ともに初当選した民主党の金子恵美さん(48)に13万票差をつけられ、2番手に甘んじた。今回は、高い内閣支持率と現職閣僚としての知名度を武器に、序盤から優位に戦いを進めた。 昨年12月の衆院選で当選した福島県関係の党国会議員6人と県議が連携して組織戦を展開した。各種団体を巻き込む厚い支持基盤の威力を見せつけ、大差で他候補を圧倒した。 中学時代に家庭が経済的に窮迫し、進学を諦めかけた。奨学金を得て大学まで進学し、消費者問題専門の弁護士になった。1期目で少子化担当相の重責を任された。 福島第1原発事故が起きた選挙区としても注目された。事故後の福島の子にかつての自分を重ね、「大人の都合で子どもの未来を奪ってはならない」と訴えた。県民は逆境をはね返すバイタリティーの持ち主に復興を託した。 金子さんは再選を阻まれ、福島市の事務所で「わたしの不徳の致すところです」と頭を下げた。 選挙戦ではライフワークの社会保障の充実を中心に訴えた。前回は50万票の大量得票だったが、今回は選挙カーに向かって有権者が両手で罰点マークをつくるなど「想像を絶する逆風」(陣営幹部)に苦しんだ。 増子輝彦党県連代表は「党に対する失望感を払拭(ふっしょく)できなかった」と述べた。
2013年07月22日月曜日
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