民主、東京で結党以来の議席失う　鈴木寛氏が落選

　民主現職の鈴木寛氏の落選が決まり、民主は結党以来守ってきた東京選挙区での議席を失った。

　都議選での惨敗を受け、公認２人の共倒れを恐れる党本部は公示２日前、大河原雅子氏の公認を取り消して鈴木氏に一本化。労働組合などの支援を鈴木氏に集める作戦を採った。

　期間中も党本部が全面支援し、街頭演説では海江田万里代表や細野豪志幹事長らが連日、応援に立った。だが、聴衆は数十人の支持者を除けば、立ち止まることはまれ。「有権者は徹底的に民主党を懲らしめようとしている」。終盤、陣営幹部の長島昭久衆院議員はこううめいた。

　陣営では、無党派層向けの街頭演説を減らし、支持組織回りに注力。一本化に反発する都議らにも、１万人分の名簿提出や電話での呼びかけを求めるなど引き締めを図ったが、組織票をまとめきれなかった。