ミリオンナビは、お金に関するフリーペーパー　Million（ミリオン）のWEBマガジン！

資産運用について興味のある人が増えていると聞きますが?

春田確かに、以前と比べて資産運用について相談される方が増えていますね。

織田数年前のリーマンショック、最近では東日本大震災などを受けて、先行きに不安を感じる方が増えているのも理由のひとつではないでしょうか。私のところは、いま現在働きつつもこの先どうなるのか不安だから今ある資産で運用をしたいという方がほとんど。春田先生のところに相談に来られる方はどんな方が多いですか?

春田私のところには、「まず資産形成をしたい」とおっしゃる30〜40代の方が多くいらっしゃいます。資産運用と聞くと、ある程度のお金を持っていなければ始められないというイメージを持っている方も多いですが、資産運用には「資産活用」と「資産形成」のふたつがあることは意外と知られていないように思います。

織田資産を「活かす」と「作る」ですね。どちらにしても、「どうすれば運用がうまく行くのか?」というテーマは同じですので、いま運用を考えている人には、まず正しい知識を持つことが大切だと伝えたいですね。

おふたりが伝えたい「運用の正しい知識」とは?

織田「変動（ブレ）を小さくするための分散投資」「時間をかける」「ライフプランに合った長期投資」の3つです。分散投資とは、その名のとおり「資金を複数の金融商品に分けて投資すること」。分散投資のメリットはさまざまありますが、一番はリスクを軽減できることにあります。例えば80年前の世界大恐慌の時に株だけへ投資をしていた場合、その価値は約9割も下落してしまいましたが、株と債券を半分ずつ投資していた場合の下落率は約5割でとどまり、そこから約7年で元に戻っています。

春田下落率も回復時期も、分散投資をした方が有利という過去の事実があるということですね。また、時間をかけて運用することで、資産が一時的に下落しても結果的に増えることが多くあります。

織田「変動（ブレ）を小さくする」メリットは、グラフ（図1）からも見てとれます。

金融商品の金利は平均利率で表されますから、これら4つの商品はどれも年5%の運用商品として紹介されているものばかり。商品を選ぶ際に年利だけを見ると一見どれも同じだけれども、長い期間で見ると違いは歴然です。変動が大きいDの商品は、年5%のはずなのに時期によっては元本割れを起こしてしまう可能性も。そのことを説明すると、よく驚かれます。

織田 2008年の金融危機以降は、安定志向の高まりから不動産や貴金属をはじめとする現物資産が注目を集めるようになりましたね。

春田長期的な分散投資を考えた時、株や債券（ペーパー資産）と不動産や貴金属（現物資産）それぞれのメリットを見極めることが重要だと思います。私がおすすめしている分散投資の基本は「国内株」「国内債券」「海外株」「海外債券」の4つですが、プラスアルファのスパイス的な運用対象として、「新興国の株」「不動産」「金」なども紹介しています。例えば、私自身も魅力を感じて運用先のひとつとして保有している「みんなで大家さん」は、現物資産である不動産のため市場変化を受けにくく元本が安定している商品のひとつです。

これから運用を考えている読者にアドバイスを!

織田経済力をアップさせるには「�@支出を抑える」「�A収入を上げる」「�B運用する」の3つの方法しかありません。�@や�Aはその人の能力や資質が重要ですが、「運用する」だけは、才能や資質には関係なくできる経済力アップの方法です。

春田人によって生活スタイルやライフプラン、そもそもの資金は大きく違います。運用の途中で教育資金や住宅ローン、マイカーなどさまざまな理由でお金が必要になる場合も出てきます。そこで、収入と支出と運用のバランスを考えながらアドバイスできる中立的な独立ファイナンシャルプランナーが必要なんですよね。

織田独立FPは、一人一人に合った資産運用を提案するプロフェッショナル。運用をスタートする前に、まずは気軽に相談してもらえればと思います。

春田次に上昇する資産は誰にも分かりません。だからこそ正しい知識を身につけて、自分のライフプランに合った正しい方法で賢く運用することが重要です。