しかし、何も話題になろうと思って話していたわけではありません。いちばんに心がけていたことは、ご家族で一緒に見て、政治や政治家に興味を持っていただける番組にしたいということでした。従来の開票速報番組のように、政治のプロである政治家に、政治のプロである政治部の記者が質問をするのではなく、一般の人が知りたいだろうなと思うことを聞く、それを最優先させました。
すると、こちらの質問にしっかり答える政治家と、質問とは無関係の主張をする政治家とがいることが、はっきりとわかりました。テレビをご覧のみなさんにも、それは伝わるはずです。質問を受け止めながらもそれに答えることなく、持論を滔々と述べるだけの政治家は、有権者の声なんて聞かないだろうな、ということは容易に想像できますよね。そして、こういう政治家に、政治家を続けてもらっては困るのです。
※女性セブン2013年8月1日号