あす21日は参議院選挙の投票日。自民党の圧勝が伝えられる中、投票行こうか迷っている人や、何を基準に一票を投じたらいいのかと悩んでいる人も多いのでは? でも、これは今後の日本の行く末を決める大事な選挙。あなたの一票が、自分自身の生活にも大きくかかわってくることになる。そこで『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』(テレビ朝日系)など、わかりやすいニュース解説で人気の池上彰さんに、今回の参院選のポイントを教えてもらった。
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参院選は、選挙区選挙と比例代表の2本立てになっています。投票所では、2枚の投票用紙を渡されます。1枚が選挙区選挙用、もう1枚が比例代表用です。
選挙区選挙は、都道府県ごとに有権者の人口に応じて、1人から5人の候補を選ぶものです。一方、比例代表には、選挙区はありません。有権者は、立候補している個人、または政党を選びます。どちらの名前を書いても、有効票となります。ただし、個人名は、その候補者が所属する政党の得票として数えられます。
では、当選者はどうやって決まるのでしょう。最初に決まるのは、枠です。政党の得票数に応じて、どの党は何名当選、どの党は何名当選と、人数が決まります。そしてその後、それぞれの党の中で、個人名を書かれた数が多い人から、当選が決まっていきます。
「この党に政権を担ってほしいけど、『あの政治家』はちょっと」という人は、その政党に属する、『あの政治家』とは別の候補、または、『あの政治家』からは遠い候補の名前を書く、ということができます。
今回も私は、テレビ東京で開票速報番組の司会を担当します。前回の衆院選では、公明党と創価学会の関係を指摘したり、日本維新の会の石原慎太郎さんに「そんなことだから暴走老人と言われるんですよ」と言ったりしたことが、図らずも話題になりました。