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ヨウ素剤 40歳以上も服用認める7月20日 7時13分
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原子力発電所での事故の際、甲状腺の被ばくを防ぐヨウ素剤について、国の原子力規制委員会は、これまで「服用の必要はない」としていた40歳以上も、「リスクが残るという懸念がある」として、希望があれば服用を認めることになりました。
原発で事故が起きた際、甲状腺の被ばくを防ぐために服用するヨウ素剤について、6月見直された国の防災指針では、半径5キロを目安に事前に配布することや、自治体が配布の前に住民向けの説明会を開くことが盛り込まれました。
原子力規制委員会は、自治体から要望を受けて、ヨウ素剤の配布や服用のルールをまとめた解説書を作成しました。
解説書には、服用の具体的な方法や副作用に関する説明のほか、これまで「服用の必要はない」としていた40歳以上も、希望があれば服用を認めることが盛り込まれています。
また40歳以上について、「近年の研究をみると、甲状腺がんの発生のリスクは年令とともに減るが、高齢者においてもそのリスクが残るという懸念がある」と説明しています。
原子力規制庁の森本英香次長は、19日の会見で、「ヨウ素剤は甲状腺の機能を下げるリスクもあるため、自治体には副作用についてもしっかりと説明してほしい」と話しています。
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