弁護士は法律のプロ。でも、万能ではない

法律に関する問題について、誰かに相談したい時、まず思い浮かぶのは弁護士ではないでしょうか。

ドラマや映画、ゲームなど、弁護士は様々な場面で法律を駆使して華やかに活躍しています。

現実でも、弁護士は法律のプロフェッショナルです。身近なお金の争いから大企業の裁判まで、幅広い分野で法律を駆使し、依頼人のために身を粉にして働いています。

とはいえ、無数にある法律やそれに伴う手続、制度を網羅することは、弁護士でも不可能です。ほとんどの弁護士は、民法や刑法などのポピュラーな法律の知識をベースに、特定の分野を専門的に掘り下げて仕事をしています。

法律のことはとにかく弁護士に相談すればいいというのは、間違いではありません。どんな内容であれ、相談されたことに一般的な法律の考え方に基づいた回答をしてくれる弁護士は多いでしょう。

しかし、抱える問題について適切なアドバイスが欲しい、法律に基づいて解決したいと考える場合は、「抱える問題を専門としている」弁護士に頼むことが大切です。

離婚についても同じです。問題の解決を目指すなら、離婚を専門としている弁護士に相談し、時には依頼することが大切です。離婚以外を専門にする弁護士に相談しても、一般的な回答は得られても、抱える問題の解決には結びつきにくいでしょう。

 

弁護士の選び方

では、弁護士をどうやって探すか。

・ネットで探す

ネット検索で、離婚を専門に扱っている弁護士や弁護士事務所を探します。弁護士 や弁護士事務所の多くは営業サイトを持っており、取り扱う分野について詳しく紹介しているので、離婚を専門に取り扱っている弁護士や事務所を探してみて ください。離婚に関する問題を扱う弁護士は、刑事事件と民事事件を扱う弁護士に比べてまだ少なく、離婚を売りにしている場合が多いので、離婚を扱っている場合は目立つように書いてあります。

「離婚、弁護士」、「離婚、相談」などで検索すると、離婚を扱う弁護士のサイトがたくさん出てきます。住んでいる地域や抱える問題を検索条件に加えれば、さらに絞り込めます。また、口コミサイトでも弁護士について書いてあるサイトもあるのでチェックしておくと良いでしょう。

・法テラスに連絡する

法テラスとは、法律的な問題に悩む人が、どこでも誰でも問題の解決に必要な情報やサービスの提供を受けられることを目指して設立された公的な法人です。

相談の内容に応じて、解決に役立つ法律や制度、弁護士、司法書士、地方公共団体、消費者団体などの関係機関の相談窓口に関する情報を提供してくれます。また、法テラスで無料法律相談を受けることもできます。電話(法テラス・サポートダイヤル)をかけるか、全国の法テラスの事務所に行って相談します。

・弁護士会に連絡する

各都道府県にある弁護士会に電話して、あなたが抱えている離婚の問題の内容や住所を伝えれば、あなたの住所の近辺で、離婚に関する問題を取り扱っている弁護士や弁護士事務所を教えてくれます。

・知人弁護士に相談・依頼する、知り合いに紹介してもらう

一番手っ取り早い方法ですし、人となりがわかる、紹介されるような人なんだといった安心感もあると思います。

 

知人弁護士に相談・依頼する、知り合いに紹介してもらう場合の注意点

知り合いに弁護士がいたり、周囲から弁護士を紹介してもらったりすると、紹介された弁護士に相談することが多いでしょう。

先程述べたように、人となりが分かり、紹介されるような人なんだという安心感があると思いますが、注意するべき点もいくつかあります。

・離婚を専門にしているとは限らない

冒頭で述べたように、弁護士はそれぞれ専門分野をもって仕事をしている人がほとんどです。また、離婚を専門にしている弁護士はまだ少数ですから、知人弁護士や紹介された弁護士が離婚を専門している確率はそれほど高くないでしょう。

相談する前に、離婚を専門にしているのかどうか、どれくらい実績があるのか、それとなく確認しておくことが大切です。

・相談や依頼を断りにくい

知り合いや相談された弁護士の場合、知り合いとしてや相談してくれた人とのしがらみがあるため、一旦相談・依頼すると、仮にその弁護士に何か問題があっても、相談や依頼を打ち切りにくくなります。

やはり、その弁護士との会話やネットで、離婚を専門にしているのかどうか、確認しておくことが大切です。

・家庭の事情を知られる

離婚を相談・依頼する場合、それまでの離婚に至るまでの経緯を赤裸々に話す必要があるため、家庭の事情を知り合い弁護士や知人に知られることになります。知られることで、それまでの関係性に変化が生じたり、表面上の関係は変化しなくて も、お互いの内面には無意識の遠慮や引け目が生じたりするものです。

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弁護士に依頼する際の留意点

離婚の問題を弁護士に依頼する場合、依頼した弁護士は、あなたと一緒に離婚の険しい道のりを歩くパートナーです。歩調が合わなかったり、一方的に自分の考えを押し付けてきたり、気が合わない人だと、道半ばで仲違いしたり、あなたが目指す離婚にたどり着けずに後悔することになります。

弁護士に相談・依頼する場合の留意点をいくつか挙げておきます。

・離婚を専門にしており、経験と実績がある

・抱える問題に真摯に耳を傾けてくれる

・弁護士の意見を押し付けてこない

・具体的な解決策を示してくれる

・話が分かりやすく説得力がある

・気が合うかどうか

 

離婚は、夫婦にとって、夫婦の間の子どもにとって、人生の一大事です。傷を負うことは避けられませんが、その傷がなるべく軽いものになるように、弁護士を有効活用してください。

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