広島・少女遺体遺棄事件 異性関係や金銭面でトラブルとの証言
広島・呉市内の山中で元同級生の少女とみられる遺体が見つかった事件で、新たに6人の男女が逮捕され、犯行時の状況がさらに明らかになってきた。
複雑な人間関係のこの事件では、異性関係や金銭面で、トラブルがあったとの証言も新たに浮上した。
18日午後9時45分ごろ、事件に使用されたとみられる車が、呉警察署に到着した。
ブルーシートに覆われた、ワンボックスタイプの車。
この車の中で、16歳の少女は、殴られたり、けられたりしていたとみられている。
そして、この車を運転していたとみられるのが、鳥取県の無職・瀬戸大平容疑者(21)。
17日に逮捕された6人の共犯者のうち、唯一の成人だという。
瀬戸容疑者を知る人は「ちょっと、怖いなって感じでしたけど。でも優しそうで、静かそうな人ですね。つるんでる人が、あんまりいいイメージじゃなかったもので」と話した。
広島・呉市の山中に16歳の少女とみられる遺体を遺棄したとして、これまでに瀬戸容疑者と少年少女、あわせて7人が逮捕された今回の事件。
犯行当日、初めて顔をあわせた人物もいるという。
これまでの調べで、最初に逮捕された少女は、遺体で見つかったとみられる元同級生から、無料通話アプリ「LINE(ライン)」で、「悪口を言われ、腹が立った」と、母親に話していたことがわかっている。
また2人には、接客業をめぐる、金銭トラブルがあったという。
最初に逮捕された少女を知る人は、「男関係で(2人が)もめたっていうのは聞いた」、「金の貸し借りでもめたって。その2つでもめたって」などと話した。
このトラブルが、犯行の引き金になったのか。
逮捕された7人は、被害者の少女を乗せ、遺棄現場に車を走らせた。
17日に逮捕された6人のうち数人は、遺棄現場へ向かう車の中でも、殴ったりけったりしていたと話しているという。
少年らのうち、数人は「みんなで山で暴行した」とも供述しているが、「自分は手を出していない」と話している人もいるという。
また、瀬戸容疑者は「山に行ったのは間違いないが、遺棄はしていない」と、容疑を否認しているという。
警察は今後、殺人容疑も視野に入れ、捜査する方針。