<プロレス記者の独り言>過日、記者が学生時代から40年以上も通いつめている鮨屋(足立区北千住のきね鮨し)のゴルフコンペに参加した。コースは常磐道千代田石岡からすぐそばの千代田カントリークラブだった。
そのゴルフ場の名を聞いて思い出したのは御大ジャイアント馬場。晩年の馬場が最も愛し、通いつめたゴルフ場だ。
世界4大トーナメントのマスターズが開催される米国ジョージア州オーガスタナショナルゴルフクラブのクラブハウスを模したと言われるクラブハウスは米国独特の豪華絢爛さ。そしてコースはあちこちに池・クリークが配され戦略性に富んでおり、男子プロがトーナメントを開催するほどだった。まさに馬場好みのゴルフ場で、一番のお気に入りはカートでフェアウエーまで乗り入れることができたのだ。本当にアメリカナイズされていた(現在は経営者も代わりフェアウエーへのカート乗り入れは不可となっている)。
馬場は普通のカートだと窮屈に体と首を折り曲げて乗らざるを得ないので屋根の高い馬場専用のカートを特別注文してゴルフ場に預けておいたほど。馬場の専用カートに乗り込み大好きな葉巻をくゆらせながらフェアウエーを堂々と行く姿は馬場ならではあった。
さて馬場専用カートのお値段だが、「100万円ぐらいですか」の記者の問いかけに「そうだな。100万でちょいとお釣りがきたかな」と答えてくれた馬場はもうこの世の人ではない。馬場専用カートはしばらくの間は当ゴルフ場に置いてあったそうだが、経営者が代わり現在はどこに保管されているのかは不明だという。
さて、記者のコンペでのプレーだが、信じられないことが次々と起きた。ショートホール、右側が高い土手でボールが右に出てしまえばOB。左に落ちれば1オンとなる。記者の打ったボールは右にそれたがボールはなぜか左側に出て1オン。それも80人参加のコンペでニアピンを獲得。当然バーディーとなった。パーティーについていたキャディーさんは「あそこに行くと大体右にはねてOBなのに」と不思議がった。
まだある。グリーン手前に池が広がるコースでは珍しくベストショットをして池は越えたが先のバンカーに入ったように見えたが、ボールの勢いでバンカーを飛び出していた。残り90ヤードをピタリと寄せてこれまたバーディー。一日2バーディーは人生初の快挙。先のキャディーさんに「今日はゴルフ場に親戚の方がいたみたいですね。信じられないことが二度も三度も起きましたもんね」と言われた。
そう、そうなんです。きっと御大・馬場さんがそっと記者を後押ししてくれたのでしょう。結果はラッキーセブンの7位。中トロ2柵(3万円相当)の賞品にありついた。切り分けて脂身たっぷりの中トロを戴きながら馬場さんに感謝した記者でした。(川野辺)
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