【山本智之】高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)などの国際研究チームは、物質を構成する素粒子「ニュートリノ」が変身する新たなパターンの存在を裏付けた。19日、ストックホルムで開催中の欧州物理学会で発表した。チームは「成果は将来、宇宙生成のなぞを解くのに役立つ可能性がある」という。
ニュートリノには「電子型」「ミュー型」「タウ型」の3種類がある。この三つの型は飛行中に一つの型から別の型へ変身するとされ、その現象を「ニュートリノ振動」という。チームはこのうち、ミュー型と電子型の間の変身パターンについて調べた。他の2種類の型の変身はすでにとらえられている。
茨城県の加速器実験施設「J―PARC」で人工的に発生させたミュー型を、約300キロ離れた岐阜県の大型観測装置「スーパーカミオカンデ」に向けて打ち出す作業を繰り返し、ミュー型から電子型に変身したとみられる事象を観測。この変身が存在しない確率は統計的に1兆分の1以下で、変身が裏付けられた。
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