できごと【大阪から世界を読む】「セクシーマネキン規制」で性犯罪封じ込めを図るレイプ大国インドのピンボケ・時代錯誤+(3/4ページ)(2013.7.19 07:00

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できごと

【大阪から世界を読む】
「セクシーマネキン規制」で性犯罪封じ込めを図るレイプ大国インドのピンボケ・時代錯誤

2013.7.19 07:00 (3/4ページ)大阪から世界を読む
昨年末の女学生集団レイプ事件以降、下着姿のマネキンの規制案まで検討されているインド。男たちの「欲望」という炎は、マネキンさえも飲み込もうとしているのか…(ロイター)

昨年末の女学生集団レイプ事件以降、下着姿のマネキンの規制案まで検討されているインド。男たちの「欲望」という炎は、マネキンさえも飲み込もうとしているのか…(ロイター)

 このほかにもインド南部プドゥチェリーの文部大臣は「熱帯にある都市では少女に(全身を覆う)服を着せるべきだ。男が狂わないために」と発言。スカートの着用を禁止を求める議員もいる。インディアン・エクスプレスによると、マハシュトラのBJP議員は、20年もの間、元党員の女性を強姦していたとして告訴された。

 それぞれの発言や行動もは「男尊女卑」というインド社会の暗部を反映している。いずれにしろ、相次ぐレイプ事件によってイメージが損なっているのは確かだ。インド商工会議所連合などによると、昨年12月のレイプ事件が起きて以降、海外からの女性旅行者数は35%減少した。

急成長で格差、歪んだ欲望の末路…

 インド内務省の2012年犯罪統計によると、12年にインド国内で報告されたレイプ件数は2万4427。都市別では首都ニューデリーが585件で同29%も増えている。しかも性犯罪を犯す若者の割合は増加傾向にあるとされる。

 貧富の差が拡大しているインド社会。男尊女卑という歪んだ考えに日頃の鬱憤が相まって、若者たちに卑劣な犯行へと突き進ませているのだ。

 昨年12月の事件の加害者6人のうち、1人は拘置所内で自殺し、さらにもう1人は拘置所で他の収容者らから暴行を受け、重体になったとされる。歪んだ欲望による犯行は、加害者にも悲惨な結末しか与えない。

ひとごとでない…日本にも強姦“大国”が

このニュースの写真

インドの商都ムンバイで、店頭に飾られた下着姿のマネキンを食い入るように見つめる男性=2013年5月31日(AP)
インドの商都ムンバイで、店頭に飾られた下着姿のマネキン=2013年5月30日(AP)
インドの商都ムンバイで、店頭に飾られた下着姿のマネキンの近くを歩く男性=2013年5月31日(AP)
メキシコシティーで、ズラリと並んだマネキンの首。まさかインド人男性はこんなものにも欲情を…(ロイター)
昨年末の女学生集団レイプ事件以降、下着姿のマネキンの規制案まで検討されているインド。男たちの「欲望」という炎は、写真のようにマネキンさえも飲み込もうとしているのか…(ロイター)

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