できごと【大阪から世界を読む】「セクシーマネキン規制」で性犯罪封じ込めを図るレイプ大国インドのピンボケ・時代錯誤+(2/4ページ)(2013.7.19 07:00

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できごと

【大阪から世界を読む】
「セクシーマネキン規制」で性犯罪封じ込めを図るレイプ大国インドのピンボケ・時代錯誤

2013.7.19 07:00 (2/4ページ)大阪から世界を読む
昨年末の女学生集団レイプ事件以降、下着姿のマネキンの規制案まで検討されているインド。男たちの「欲望」という炎は、マネキンさえも飲み込もうとしているのか…(ロイター)

昨年末の女学生集団レイプ事件以降、下着姿のマネキンの規制案まで検討されているインド。男たちの「欲望」という炎は、マネキンさえも飲み込もうとしているのか…(ロイター)

 被害はインド人に限らない。6月にはインド北部ヒマチャルプラデシュ州で、旅行中の米国人女性(30)が集団レイプの被害に遭ったほか、スイス人の女性が3月、夫の目の前で被害に遭った。

 マネキンを巡っては、欧米化の影響との指摘がある。若い女性などのファッション熱の高まりを受け、白人を連想させるスラッとした下着姿のマネキンが店舗に登場し、これが各店舗の売り上げ増に影響しているという。セクシーなマネキンの規制はそうした事情が背景にある。

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 だが、レイプ事件の背景にあるのはそうした欧米化の影響だけではない。昨年12月の事件以降の政治家や有識者の発言は、インド社会に潜む「男尊女卑」という考え方を浮かび上がらせる。

 「成人の女性に対するレイプは理解できる。だが、幼児をレイプすれば極悪な犯罪だ。死刑にすべきだ」

 ロイター通信によると、今年1月、BJPの議員はそう発言した。発言の意図も、内容も全く理解ができない。年齢に関係なく、レイプは卑劣な犯罪だ。

 また、インド中央部のマディヤプラデシュ州のBJP所属の大臣は外国文化の浸透がよくないと指摘した上で、こう発言している。

 「外国の女性はジーンズとTシャツ姿で男性とダンスを踊り飲酒する。でもインドではどこまでがOKだろうか。インド人女性に考えてほしい」

 今年6月8日には、ボランティア活動でコルカタを訪れたアイルランドの21歳の女性が、インド人実業家に薬物を飲まされた挙げ句、被害に遭っている。欧米化の影響だけが、レイプという卑劣な犯罪が頻発する原因なのだろうか。

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このニュースの写真

インドの商都ムンバイで、店頭に飾られた下着姿のマネキンを食い入るように見つめる男性=2013年5月31日(AP)
インドの商都ムンバイで、店頭に飾られた下着姿のマネキン=2013年5月30日(AP)
インドの商都ムンバイで、店頭に飾られた下着姿のマネキンの近くを歩く男性=2013年5月31日(AP)
メキシコシティーで、ズラリと並んだマネキンの首。まさかインド人男性はこんなものにも欲情を…(ロイター)
昨年末の女学生集団レイプ事件以降、下着姿のマネキンの規制案まで検討されているインド。男たちの「欲望」という炎は、写真のようにマネキンさえも飲み込もうとしているのか…(ロイター)

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