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できごと
【大阪から世界を読む】「セクシーマネキン規制」で性犯罪封じ込めを図るレイプ大国インドのピンボケ・時代錯誤
被害はインド人に限らない。6月にはインド北部ヒマチャルプラデシュ州で、旅行中の米国人女性(30)が集団レイプの被害に遭ったほか、スイス人の女性が3月、夫の目の前で被害に遭った。
マネキンを巡っては、欧米化の影響との指摘がある。若い女性などのファッション熱の高まりを受け、白人を連想させるスラッとした下着姿のマネキンが店舗に登場し、これが各店舗の売り上げ増に影響しているという。セクシーなマネキンの規制はそうした事情が背景にある。
大人は◯で子供は×、外国女性の服装が悪い…あきれた発言
だが、レイプ事件の背景にあるのはそうした欧米化の影響だけではない。昨年12月の事件以降の政治家や有識者の発言は、インド社会に潜む「男尊女卑」という考え方を浮かび上がらせる。
「成人の女性に対するレイプは理解できる。だが、幼児をレイプすれば極悪な犯罪だ。死刑にすべきだ」
ロイター通信によると、今年1月、BJPの議員はそう発言した。発言の意図も、内容も全く理解ができない。年齢に関係なく、レイプは卑劣な犯罪だ。
また、インド中央部のマディヤプラデシュ州のBJP所属の大臣は外国文化の浸透がよくないと指摘した上で、こう発言している。
「外国の女性はジーンズとTシャツ姿で男性とダンスを踊り飲酒する。でもインドではどこまでがOKだろうか。インド人女性に考えてほしい」
今年6月8日には、ボランティア活動でコルカタを訪れたアイルランドの21歳の女性が、インド人実業家に薬物を飲まされた挙げ句、被害に遭っている。欧米化の影響だけが、レイプという卑劣な犯罪が頻発する原因なのだろうか。
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