【名古屋場所】稀勢、白鵬止める　３年前の再現だ！

　◆大相撲名古屋場所１３日目　○稀勢の里（浴びせ倒し）日馬富士●（１９日・愛知県体育館）　秋場所に綱取りの夢を継続させるために負けられない稀勢の里が、日馬富士に完勝した。立ち合い押し込まれるが、右のど輪と左おっつけで応戦。左を差して右を抱えて最後は浴びせ倒した。「特別なことは考えなかった。ちょっと当たり負けしたけどね。思い切っていこうと思っていただけ」と淡々と振り返った。

　１４日目は白鵬との一番。Ｖ２６は既に決まったが、相手は４３連勝中。１０年の白鵬の連勝を６３で止めたのも稀勢の里だった。今場所での綱取りの夢はついえたが、中日から６連勝と調子が上がってきている。それだけに３年前の再現にも期待が集まる。

　１２勝３敗で終われば、秋場所も綱取りが継続する考えを示している北の湖理事長は「横綱に２勝すれば、印象も見方も違う。横綱を下しての１２勝は大きい。稀勢の里にとっては大事な相撲だ」と改めて話した。稀勢の里は、一発やってやろうという気持ちかと問われると「いつもそういう気持ちでやっている。気負うこともない。力を出し切ることだけ」と気合を込めた。